まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992004-05-20

 9時50分東京発のぞみで昼過ぎに京都着。今回は着物のお店の全面ご招待で、それだけ投資したってことなのね…と反省しつつもありがたくお受けしたのだった。
 駅からはMKタクシーのハイヤーがどこへでも好きなところへ連れて行ってくれるという。前から一度行ってみたかった貴船神社義経ゆかりの鞍馬寺をリクエスト。台風が近づいている割には穏やかな雨で、樹々の緑がいっそう美しく冴え渡る。いかにも天狗が出てきそうな森。樹齢400年の桂、600年の欅、700年の杉。遠くにかすむ比叡山をバックに幾重にも重なる濃淡さまざまな緑のシェードに包まれ、鮮やかに佇む朱塗りの建造物。マイナスイオンたっぷりの森林浴に目も心も癒されていく。
 次の目的地は円通寺。リピーターのIさんイチオシの名刹で、比叡山を借景にした枯山水の庭園がすばらしい。でも残念ながら景観保護のために撮影は一切禁止。ガイドの同行もお断りの厳格さは古武士のごとき風格を感じさせる。
 続いて運転手さんオススメの蓮華寺へ。こちらは修学旅行生お断りだが至って気さくな雰囲気で、住職ご夫妻が日々丹精している回遊式庭園が見事で、茶室の前を高野川が流れる。かの鶴屋吉信がこの寺のためだけに特別に作っているという大徳寺納豆の入った松風をお茶うけに抹茶を頂き、しばしくつろぐ。
 寺々の門が閉まる5時を過ぎ、集合時間までまだ余裕があるので、和紙が大好きな私のリクエストで京唐紙の専門店へ。和室のふすまと障子を同じ柄の色違いの和紙で仕立てたらおしゃれだろうなぁ、と思い描きつつ、ポストカードセットやミニカードを買い込む。
 京都ホテルオークラにチェックイン。バス・トイレのほかにシャワールームまである豪華なツインルームを独り占め♪
 夕飯は「京四季」で全10品の和食。大満足でおなかパンパン。今日2杯目の抹茶でフィニッシュ。
 そのあとは10万坪にも及ぶ広大な妙心寺の退蔵院へ。狩野元信作の方丈庭園や、40年前に竹林がいっせいに花を咲かせて間もなく枯れ落ちた後に造られた新苑をライトアップして大サービスなのだが、作り込みすぎてるように感じられてイマイチだった。
 ホテル着10時半。心にたっぷり栄養を補給した1日。