演目としては地味なんだけど顔ぶれが豪華でとても充実していた。夜の部の開演をいつもより10分遅らせても昼の部との間が20分しかないなんて、ここ何年もなかったんじゃないかな。岩手銀河プラザに行きたかったのにそのヒマもなかった。
昼夜とも三階席だったんだけど、昼の部は割と空席があったのに夜の部はほぼ満席。週末より全体的に年齢層が高いような気がした。なんたって4月からは週末でも平日でも好きなときにチケット取れるんだもんね〜♪
吉右衛門はいつになくやたらと高い声で不自然な感じがした。太刀持の隼人クンは時蔵さんにクリソツ。郎弁杉由来ってこれまで一度も面白いと思ったことなかったのに、なぜか今日はウルウルしてしまった。玉さんの茨木とお嬢、團十郎の綱がいずれも初役だなんて意外。でもお嬢はやっぱり立役本位の人がやらないと倒錯の趣向が生きないな。黙阿弥らしい七五調の台詞がちっとも謳っていなくて、むしろ浅草の方がそれらしかったと思えるくらい。なんだか歌舞伎がどんどん薄味になっていくなぁ。幕切れの美しさは歌舞伎座ならではのものだったけど。
…やっぱり観劇記録のページも作ろうかしらん。