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夕べ焼いたケーキを切ってラッピングして、伯母のパジャマのゴムを調節して、家の中がグチャグチャだから片づけをして、とバタバタしていたらアッというまに電車の時間。

病院に着くなり看護婦さんが「今日は来るか明日は来るかってお待ちかねよ〜」って。私に対して直接そういうこと言わないあたり、母親とおんなじ。

毎日朝夕に１回ずつ点滴をするんだけど、点滴している間はずっと患部の指がビリビリするそうで、伯母はすごくいやがっている。そのせいか今日も看護婦さんが夕方の点滴をしようとしたら「あら、今日のはもう終わったでしょ？」だって。いやだいやだと思う気持ちがそうさせるのか単にボケているのか。「日にちや時間が分かるように時計を持ってこようか？」ときけば「いらない」って言うし。

私が手を引いてトイレに行く。今年の初めに私が伯母の家に泊まりに行ったときよりもさらに歩けなくなっている。確実に衰えているのが分かって複雑な気分。

そもそも私って、小さい頃から親ともスキンシップみたいのがなかったから、母親が亡くなってからその頬にふれたときに電流が走ったみたいに感じたぐらいで、生きてる間に手を引いたことなんて一度もなかった。伯母にしてもこれまではまったくふれたことがないも同然だったから、手を引いたとき、すごく不思議な感じがした。なんか私って、大事なモノが抜けてるかも、みたいな。

ケータイの件で迷惑をかけてしまったお店にケーキ持参でお詫びに行ったら、私がいつも一緒に飲んでる同級生の知り合いという人たちがいて、その人たちにしっかりご馳走になってしまった。何しに行ったんだか。

そのあと同級生のお店に行ったらそこにも別のメンバーが来ていて、ケーキだけ渡して帰るつもりが宴会に。でも伯母のことで結構いっぱいいっぱいだったから、同級生とゲラゲラ笑ってると癒される気がする。

例によって「泊まってけ」コールが始まってしまった。でも明日は歌舞伎座だから早く帰って寝ないと居眠りしちゃうもん。さんざん飲んでるくせに「送っていく」ときかない♂を別のメンバーにはがいじめにしてもらって電車で帰宅。ふぅ。