まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992018-12-11

今日は国立劇場で正午から、通し狂言「増補双級巴(ぞうほふたつともえ)石川五右衛門」。自宅で食事を済ませてから、半蔵門へ。

タイトルロールの五右衛門を吉右衛門。となれば、歌六錦之助又五郎雀右衛門といつものメンバーがそろい、娘婿の菊之助も加わる。五右衛門の妹にあたる娘を米吉が演じているのだけれど、後ろの席のおじさんがとある役者の番頭さんに、「貧乏長屋の娘があんなデブじゃだめだよって文句を言ってきた」と自慢げに話していた。ひどいよねぇ。米吉くんは丸顔なだけで太ってはいないし、昼の部では裕福な大店の娘、夜の部では貧乏な家の娘を演じることだってあるのに、簡単に痩せたり太ったりできるはずがない。

おなじみの「楼門五三桐」を色味の少ない舞台で再現した場面もあり、宙乗りでの葛籠抜けも。ドラマの核となるのは後半、五右衛門とその妻子の物語で、倅五郎市を演じた子役が実に達者。筋書きを買わなくなって久しく、国立劇場のサイトにも子役までは配役が記載されていないものの、ネットで調べた限りでは多分、安藤然くん。

団体がいくつか入っていたせいか、先月、私が観た日よりは入りが良かったものの、まだまだ大入りには程遠い。もったいないなぁ。

筋書き売り場に国立劇場オリジナルの手拭いでできたクマの人形が飾られていて、可愛らしかったので写真を撮ってもいいか尋ねたところ、とある役者のご贔屓から贈られたもので、そのご贔屓さんはお坊さんだそうな。手足が動き、ちゃんと自立する。すごいわー。

終演後、雨が降り出していたので劇場バスに乗り、丸の内南口へ。越前屋がある八重洲中央口まではすぐだと思ったのに、地下道を通って行ったら迷ってしまい、遠かったぁ〜。それでも無事に着き、ニャンドゥティに必要な刺繍糸を買い足す。

そのままコメダ珈琲でニャンドゥティを、というつもりで一式をバッグに入れていたのだけれど、斎藤さんのSaloneの日かぁ、と思い出し、雨も降っていることだし、と帰宅。十数分遅れで聴きながら、絵織りを進める。でもやっぱり、織ってはほどきの繰り返し。今回はなかなか進まないわー。