今日は歌舞伎座なんだけど、幸い夜の部なので、ギリギリの時間まで自宅で英訳を進め、ベックスの30品目プレートで腹ごしらえを済ませてから東銀座へ。
四月大歌舞伎の夜の部は、仁左衛門が一世一代として極悪非道の悪人2人を演じ分ける通し狂言「絵本合邦衢」(通称「立場の太平次」)。多賀家の横領を企む分家筋の大学之助と、その企みに加担する町人の太平次。どちらも人を殺すことをなんとも思わない悪人で、太平次は自分も妻も愛人も迷いなく斬り殺してしまう。普段の柔和な素顔とはまったく別人のその凄み。
太平次がヘマをしたから成敗した、と大学之助の一言だけであっけなく太平次の出番がなくなってしまったので、帰宅後に調べてみると、やはり上演されない幕があり、そこでもさんざん暴れた末に、自分が殺した男の妹に復讐されて殺されたと分かり、納得。
一世一代、つまりこの役はもう演じ納め。その最後の公演を観ることができて良かった。
まっすぐ帰宅し、午前1時すぎに、最後まで訳し終えた! でも見直しにもたっぷり時間がかかることは間違いなく、日曜日にアルパのレッスンをお願いしてあるのに、まったく練習できていないし、直前までできそうにないので、メールで延期のお願いをして、了承を頂いた。
圭くんは、モンテカルロオープンに続いてバルセロナオープンにも出場したものの、対ロペス戦の途中で棄権。連戦の疲れが出ちゃったかなぁ。手首の故障の再発というわけではないらしい。全米オープンも近づいているから、無理をしないという選択は賢明だと思う。