北千住駅構内のスタバでサラダラップとデカフェのラテをお腹に入れてから、東銀座の歌舞伎座へ。
「三月大歌舞伎」昼の部の初めは真山青果の台詞劇「名君行状記」。6月に襲名を控える亀三郎の善左衛門と梅玉の主君池田光政の丁々発止のやりとりが見どころで、二人とも声がよく通り口跡が抜群に良いから、聴いていて本当に心地よい。
「義経千本桜」より「渡海屋/大物浦」を仁左衛門の知盛、梅玉の義経、時蔵の典侍の局、他。上方の型なのか、大物浦で知盛戦闘の末に喉が乾き、身体に刺さった矢を抜いて先端の血を舐める場面があり、なかなかにおどろおどろしかった。鬼気迫る仁左衛門の知盛。安徳天皇を演じる市川右近くんが素晴らしく、ますます将来が楽しみ。
昼の部の切りは三津五郎の三回忌追善「神楽諷雲井曲毬(かぐらうたくもいのきょくまり)」通称「どんつく」。菊五郎、彦三郎、時蔵ほか先輩方がずらりと居並ぶ前で主役のどんつくを務める巳之助が時々ビックリするほど三津五郎に似た表情を見せる。三津五郎より背が高くて手足も長く、また父親と違いコミカルな役も多くこなしているので、普段はそれほど意識しないのだけれど、やっぱりDNAってすごいわぁ。
終演後、中途半端に時間があいて、歌舞伎座ビルの中にある寿月堂へ。美味しいと評判の抹茶モンブランとゆず風味の抹茶の冷茶にしてみた。濃厚な抹茶クリームは甘さ控えめで、栗の渋皮煮が上だけじゃなく中にも入ってて、爽やかな冷茶とよく合う。ライティングの関係か、あまり美味しそうに撮れなかったのが残念 (^^ゞ
17時杉に移動開始。有楽町まで歩いて新宿経由で初台へ。震災遺児を応援するのチャリティーコンサート「がんばろう日本! スーパーオーケストラ」は例年サントリーホールで開催されていたのだけれど、改修中のため、オペラシティに変更になった。蛯原光さんの指揮でプログラムはオールベートーヴェン。「エグモント」序曲、仲道郁代さんをゲストに迎え、ピアノ協奏曲第5番「皇帝」、休憩をはさんで交響曲第5番ハ短調「運命」。全国からソリストや様々なオーケストラのコンサートマスターや主席クラスの演奏家がいわゆる「手弁当」で集結する一夜限りのコンサートで、いつもながら胸を打たれる熱演。OTTAVAの斎藤さんやリスナーもたくさん来ていて、確認できただけでも十数名。
21時半すぎの終演後、風が冷たくて寒〜い中を帰宅。ひと息ついた頃には日付が変わり、そのあと2つめのファイルの和訳をスタート。午前2時からの予定だった圭くんのマイアミオープンの試合開始が遅れ、ちょうどいいや、と仕事を進め、実に3時間も遅れてようやく試合開始。3分割されているファイルのうちこれだけ短いので一気に終わらせてしまいたくて、圭くん、ビッグサーバーのケビン・アンダーソンを相手にまったく危なげのない展開だったから、横目でチラチラ見るだけにとどめて和訳を続け、圭くんが勝ったのとほぼ同時に和訳も終了! よっしゃぁ! (^^)