まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992012-09-21

夜の部だと思ったら昼の部だった演舞場。初代吉右衛門にちなんだ秀山祭九月大歌舞伎。席は最前列のほぼ中央。大きく報道されていたとおり、「寺子屋」で松王丸を演じるはずだった染五郎が自ら主催する踊りの会の上演中にセリから落ちて負傷し療養中のため、吉右衛門が代役をする結果、続く「河内山」も吉右衛門がタイトルロールなので、昼の部はまさに「吉右衛門祭り」。

梅玉の源蔵に芝雀の戸波、福助の千代、又五郎の玄蕃。種之助クンの涎くりが可愛らしかったけれど、それ以外はただただ手堅く安定した舞台だなぁ、と思いながら観ているうち、この芝居の眼目というべき「首実検」の場で意識を失ってしまったらしい。寝落ちの危険があるのはそのあとの「いろは送り」のはずだったのに早すぎた。むうう。

幕間に後ろの方から「もう泣けちゃって」という声がして、うらやましく思った。私にもこの芝居で涙した頃があったのにねぇ。年に何度も上演されるから観すぎで、さすがにもう誰が演じても泣けないわぁ。

「河内山」では米吉くんの浪路が古風でやわらかみがあって、意外なくらいの美人さん。この芝居も正直もう新しみは感じられなくて、中盤に寝落ちの不安どころがあるのだけれど、「首実検」の反省からかお目目パッチリ。

なんというか、この芝居は結局のところ、最後の「バ〜カめ!」のひと言で決まる気がするねぇ。さすがにビシッと決まって気持ちよかった。

今月は終演が3時前と早かった。もうひとつ芝居があってもおかしくない時間。短くても値段は同じだしぃ。幕間は二つの芝居の間の1回だけで、その間に劇場の外へでスマフォでメールチェックをしたところ、2箇所から仕事の依頼が入っていて、2つめのほうは急がないとのことだったので、2件とも受注。終演後にもチェックをしたら、古巣のオフィスの先生から、奥様も弁護士でとある有名大企業の法務部にいらして、翻訳者を探しているから私を紹介してもいいかと。もちろんありがたい限りだけども、受注できるかどうかはその時のワークロード次第。また忙しくなりそうな気配。

帰宅後すぐに受注したばかりの仕事にとりかかり、午前1時ぐらいまで。明日は夜の部とはいえ、また寝落ちしちゃったらまずいから、よ〜く寝ないと ^^;

劇場で販売している塩味のアイス最中。初めて食べた。美味しかったよ♪