まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992012-02-03

3時すぎまで仕事をして、お風呂上がりにもちょこっと仕事をしたりしていたら、あっという間に朝の7時を回ってしまい、いかんいかん、と急いでベッドに入ったものの、どうにも目が冴えてしまって眠れず、寝入ったのは9時近くだったろうか。夜に志の輔さんの落語を聴きに行くのでしっかり寝ておかないと、とアラームを午後2時にセットしたのに正午過ぎに目が覚めてしまい、まだまだ寝ないと、と無理やり二度寝。なのにまた1時間ほどで目が覚め、まだだってば〜、と三度寝をして、2時間ほど。これで3時過ぎ。そろそろ起きるか、と思いながらウダウダしていたら、なんと四度寝に入ってしまい、ハッと目が覚めたらもうすぐ5時になるところ。うそっ! 5時26分発の電車に乗らなくちゃ行けないのに!!

こういう時の瞬発力というのは、火事場の馬鹿力に似ているのだろうか。駅まで10分ちょっとかかるのに、ほんの10数分で身支度を済ませ、26分発に余裕で乗れた。やれやれ。でも何かヘン、と千代田線の中で考える。パルコ劇場へは表参道から乗り換えで、このまま行くと、早すぎない? あれぇ? スマフォから乗換案内で調べ直すと、5時56分の間違いだった。が〜ん。

これじゃあ開場前に着いちゃうなぁ、と思いながら、表参道で半蔵門に乗り換えて1駅。大混雑の渋谷の街へ。いくら方向音痴の私だって何度も来ている場所は間違えないのに、30分近くロスしちゃったなぁ、とボヤきながら歩いていたら、違〜う! 足が勝手に文化村に向かっていた。今日はパルコ劇場だってば!

早歩きを阻む渋谷の人混み。パルコ劇場に着いたらすでに開場していて、ちょうどいい時間。う〜む、私が道を間違えることが想定されていて、その分だけ早く家を出るように仕向けられていたのかしらん(誰に?!)

去年に続くお正月恒例の「志の輔らくご」。ロビーの売店で、まぁ縁起物だから、とおしゃれなストライプのタオルを買い、クジ運のない私はやっぱりハズレで、参加賞としてチケット用のクリアファイルを頂く。

7時開演。幕が開くと、舞台の背景がタオルのストライプをパステル調にしたような縦縞で、とっても華やか。高座とその背景は落ち着いた木目調で、堀尾幸男さんという有名な舞台美術家さんが毎年手がけてくれている、という雑談から始まり、最初の噺は、30年間無遅刻無欠勤の教師が朝まさに家を出ようとしているところへ、タイムマシンの誤動作で宮本武蔵が現れるという「タイムトラベル」ならぬ「タイムトラブル」。大いに笑い、志の輔さんが高座を降りると、木目調の背景がスライドに変わり、武蔵と小次郎の後日譚が影絵で上映される。これがまた楽しい。

2つめの「メルシーひな祭り」も良かったなぁ。そのままドラマになりそうな話で、ビジュアルを思い浮かべるだけで楽しい。特にラストで、小さな商店街を訪れたフランス大使の夫人と娘を喜ばせようと町の人達が石段にずらりと並ぶ場面をいろいろ創造していたら、志の輔さんが高座を降りた後、背景が左右に開き、若い劇団員がまさにその場面を再現していた。やってくれるわ〜。

15分の中入りをはさんで、黒紋付に改まった志の輔さんがじっくり聴かせる「紺屋高尾」。あったかい。歌舞伎の吉田屋に欠けているのはこれなんだよなぁ、と思った。苦労して苦労して幸せを手にするからこそ共感できる。伊左衛門はなんにも努力しないんだもの。

これも恒例の三本締めの前に、志の輔さんが談志師匠の思い出を語ってくれた。何年か前の公演に来てくれて、最後に舞台に上がり、いつになく褒めてくれたあと、「客席で最初から最後まで落語を聴いたのは今日が初めてだ」と言ってくれた、それが今でも宝物だと。う〜ん、いい話だ。

大満足で劇場の外へ出たのが10時過ぎ。帰宅後ひと息ついてから、和訳を再開。遊んで帰ったら仕事しないとね〜。キリのいいところまで、と頑張って気がついたら朝7時すぎ。やっとゴールが見えてきた。でもまだ遠いわ〜。