まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992011-09-23

連日の東銀座通いも4日目の今日が最終日。秋分の日で菩提寺で行われる彼岸供養も欠席し、今月19日の伯母の命日も自宅の仏壇に手を合わせただけで済ませてしまい、罰当たりなことこのうえない。

初代吉右衛門の俳号にちなむ 「秀山祭」 昼の部の幕開きは、染五郎の三番叟と種太郎改め歌昇の千載で 「再春菘種蒔(またくるはるすずなのたねまき)舌出三番叟」。三番叟の額に紅で 「日」 を横に広げ上辺を長くしたような形が描かれ、その左右に黒で羽のような型取りがされていた。何を表しているのかなぁ。調べてみたけど分からなかった。これまでの三番叟では観たことないような気がするのだけれど、単に私が気づかなかっただけかしらん。三番叟が黒と金の横縞の烏帽子を脱ぎ、長者の従者となって千載とともに長者の娘の嫁入り道具を運ぶくだりを見せる。三番叟のユニークな化粧のまま烏帽子を脱いでちょんまげ姿になると、妙にアンバランスでおかしい。最後はいつものように鈴を振って種を蒔き、めでたく舞納め。

舞台は一転して雪景色。「新口村」の忠兵衛を藤十郎、梅川を福助、忠兵衛の父孫右衛門には藤十郎より20近くも年下の歌六。なのにまったく違和感がないところが芸の力。歌六さんは最近ほとんど老役ばかりなのがお気の毒だけれど、情愛のある素晴らしい孫右衛門。藤十郎の忠兵衛は、他の人が演じると物足りないぐらい。残念だったのが福助で、父子を会わせてやりたさに孫右衛門にした目隠しをはずそうとする場面で異様なほどに顔がゆがむ。力が入りすぎるのかなぁ。幕切れで声高に泣きすぎるのもどうかと思った。あくまで忠兵衛と父親の再会を描く芝居なんだから。要は表現がストレートすぎるんじゃないかなぁ。だから過剰になっちゃうんじゃないかしらん。

昼の部の襲名披露狂言が「寺子屋」で、歌昇改め又五郎の源蔵に新歌昇の涎くり。新又五郎さん、気合十分。そしてイケメンの涎くり。新鮮。吉右衛門の松王丸に芝雀の戸浪、魁春の千代、段四郎の玄蕃と脇もそろって手堅い一幕。

最後はいなせな鳶と手古舞が大勢ずらりと並んでにぎやかに「勢獅子」。手古舞のひとりが歌江さんだったのがごちそう。

幕間に蕎麦食堂で山かけ蕎麦。涼しくなったら大抵これという定番なのだけれど、最近は「木楽」の美味しいお蕎麦にはまっているせいか、いつもの味のはずがどうも物足りなかった。なので食後にあずきもなかアイスも食べちゃう♪

終演後はどこにも寄らずにまっすぐ帰宅。もう明後日にはアルパの発表会。曲はそれなりに仕上がっていて、もう今さらジタバタしても仕方がないのだけれど、何を着ていくかがまだ決まっていない。予定していたブラウスがどうもイメージと違って、それから迷い始めてしまい、あれこれ引っぱり出してファッションショー。結局、最初の予定とはまったく違うエスニックなワンピースにしようかと。ほとんどの方がニャンドゥティやアオポイなどの華やかなステージ衣装を着るのだけれど、その華やかさに気後れがして、私はどうしても着る気になれないのよねぇ。合奏とソロとでヘアスタイルを変えればなんとかなるかなぁ。

… とバタバタしているうちにあっという間に夜。そして明日は油絵教室。ああもう、忙しい忙しい!