まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992011-07-24

明け方までバタバタしていて、さ〜て寝ようかな、となにげなく手帳を見たら、午後から芝居の予定が入っていてビックリ。すっかり忘れていたわ〜。少しでも寝なくちゃ! と急いでベッドへ。

幸いスムーズに寝つくことができ、3時間ほど睡眠を確保。あわただしく身支度を済ませ、下北沢に向かう。

本多劇場で今日が千秋楽の加藤健一事務所「滝沢家の内乱」は、加藤さんが1990年に初プロデュース作品の一人芝居「審判」を上演してから31年目にして100本目という記念の作品。これまで外国物を多く手がけ、作品ごとにピッタリなキャスティングでチームワークのいい舞台を繰り広げてきた加藤さんがあえて時代劇(パンフレットのデザインも渋い!)、しかも研究生出身の加藤忍さんと二人だけ(風間杜夫さんと高畑淳子さんが声だけの出演)というこの作品を選んだことが意外だったのだが、28年をかけて「南総里見八犬伝」を完成させた滝沢馬琴と31年がかりでここまで来た自分をどこか重ね合わせて脚本を読んだのかもしれないという加藤さんの言葉に納得がいった。

忍さんは和服姿も立ち居振る舞いも美しい。長男の嫁であるお路と馬琴とがまるで本当の父娘のように仲睦まじく暮らしたように描かれていたけれども、史実ではお路には3人の子供がいたから、家事に子育てに大忙しだったのではないかと推察される。そういうところはあえて隠してしまうのも作劇術。そんな大忙しだったはずの生活の中で、目を患った馬琴のために、読み書きもできなかったお路が一文字一文字教わりながら口述筆記したのは史実で、始めた当初のたどたどしい筆跡と7か月後の流麗な草書体の写真がパンフレットに掲載されていて、そのめざましい上達ぶりに驚いた。

加藤健一さんも加藤忍さんも陽のキャラクターなので、カラリと明るいホームドラマのような味わい。終演後の加藤健一さんのホッとしたような表情が印象的だった。というのも、このところ千秋楽でも空席が目立ちがちだったのに、今回は補助席までいっぱいだったから。以前から目の不自由な方の観劇を奨励していて、客席には盲導犬が8匹。「なんとかこの8匹を笑わせようとしたんだけど、うまくいきませんでした」と加藤さん。

パンフレットには100本の上演記録もズラリと列記されていて、私は多分、26本目の「セイムタイムネクストイヤー」からほとんど全作品を観ているはずなので、約4分の3。

帰りに自宅近くのノジマ電機に寄り、3年以上使った携帯電話をスマフォに機種変。2台持ちの人も多いみたいだけどそんな必要ないし、今までの携帯電話の電話番号もメールアドレスもそのまま使えるそうだから。さんざん悩んだあげく、選んだのは Galaxy の最新機種。だもんだから、家に帰ってあれこれいじっているうち、あっという間に深夜〜 (^_^;)