夕べ、ひととおり英訳を終えた後にしっかり睡眠をとったのは、今日は日本橋三井ホールでイッセーさんと米倉斉加年(まさかね)さんの二人芝居があるから。午後2時からの昼公演で、タイトルは「今昔二人物語」。
イッセーさんも米倉さんも舞台上で着替えをするのは小松さんや桃井さんとの二人芝居と同じなんだけど、米倉さんは「万能な上着」を持っていらして、メイクも一切なさらず、基本的には帽子その他の小道具をあしらうだけでその人になってしまう。いつもはイッセーさんのほうが着替えが早くて、ゲストが着替え終わるのを待っていることが多いのに、今回は米倉さんのほうがさっさと支度を終えて、ゆうゆうと水を飲んでいらっしゃる。
スキットは6つ。最初は、米倉さんがガリレオで、明日は宗教裁判という夜、牢獄につながれていて、イッセーさんは牢番。次のゴッホでは、イッセーさんは絵のモデルになった郵便局員。実在の人物はここまでで、3つめは、米倉さんがサハラ砂漠の童話を語りながら歩く後ろからイッセーさんが中国琵琶を奏でてついて行く。そうかと思えば4つめは、淡々と語り続ける米倉さんに、イッセーさんが黒い布を巻きつけていく。5つめだけは米倉さんが「万能な上着」を脱ぎ、二人して頬かむりをして稲を植え続け、なにやら唱えるイッセーさんに米倉さんが合いの手を入れる、そのタイミングが微妙にずれるのがなんともおかしい。そして最後は、この2人で教師と教え子をやるなら当然、米倉さんが教師と思いきや、イッセーさんが耳の遠くなった元教師で、米倉さんが小学校時代の教え子というミスマッチ。とにかく発想の豊かさに驚くばかりの6本。その間、米倉さんがバックに貼られた大きな白い模造紙にその場で大きな筆で絵を描く場面もあり、絵師でもある米倉さんならでは。
これまでの2人芝居は、それまでの稽古やすでに終えた公演である程度の流れができていたのに、今回はステージ上のおふたりですら、どうなるか分からずにやっているような浮遊感があって、そこが今までと一番違っていた。イッセーさんの頭の中にはすでに、米倉さんとやりたいスキットのアイデアがいくつも生まれているらしい。次がまた楽しみ! (終演後のインタビュー初体験しちゃった(^^ゞ)
そのあと代々木公園へ。土曜日の深夜にエクセルと闘いながら聴いていたロケショで、ロケ兄ことふかわさんが募金をやると話していたので行ってみた。これまでのロケショのイベントには気恥ずかしくて参加できなかったけど、募金ならいいかなと。雨の中、同じ事務所の芸人さんたちがたくさん参加していて、ずらりと並んだ中を、ロケ兄の募金箱に入れた後「じゃあ全員と握手を」と言われてひとりひとりと握手したんだけど、昼すぎからずっと雨の中でやっていたから、中には手がすっごく冷たい人もいた。夜にはもうロケ兄や参加した芸人さんたちのブログで集まった金額が報告されていた。やっぱり募金ってこうじゃないとねぇ。先日の「三人会」は報告がないままなんだもの。
コンブリオに間に合うように帰宅して、聴きながら英訳の見直しと修正。とうに日付が変わってしまったけれど、まだまだ終わらない〜。