まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992010-12-05

家を出る前に少しでも仕事を、という心積もりはあったものの、クラシックコンサートの場合、芝居以上に睡眠をとっておかないと、という意識が働くものだから、2時前に家を出るとなると、私の生活パターンではそれほど余裕がない。

NHKホールへは明治神宮前から歩くことにして、車内では、帰宅後に和訳する書類に目を通す。予習というよりは、仕事をほったらかしで遊んでいるうしろめたさの表れというところか。

今日のN響定期公演は、今年のショパン・コンクールで優勝したユリアンナ・アヴデーエワがコンクールでも演奏したショパンのピアノ協奏曲第1番を弾くのが話題で、I さんがチケットを取ったあと、オススメで私も取ったので、席はバラバラ。1階右側の I さんの後姿が見える位置。ロビー階からそのまま客席に入って座っていたら、その下の階にも人が…。ん? ここは2階? いや〜ん。その席の人が来る前に気付いたのが幸い。急いで移動したけど、開演まぎわだったので I さんとは会釈を交わすのが精一杯。やれやれ。

ドレスではなく黒のパンツスーツで登場したユリアンナさん。上着の丈が短くボトムもスキニーで、華奢な人にしか着られないタイプ。自己陶酔型の演奏者って苦手なんだけど、彼女はまったくそうではなくて、終始オケに寄り添い、弾く姿の美しいこと。演奏後、鳴り止まない拍手に応え、マズルカ変ニ長調作品30-3。素晴らしかった。

急用ができてしまった I さんはここまで。かろうじてご挨拶だけしてお見送り。私の隣りの席の女性も休憩が終わる直後に席を立ち、そのまま戻ってこなかった。後半のプログラムは、ガラリと雰囲気が変わり、中国風のストラヴィンスキー交響詩 「うぐいすの歌」 とドビュッシー交響詩 「海」。どちらも初めて聴く曲で、それぞれに個性的で新鮮。

些細なことなんだけど、最後列のチェロの人が足と楽器の間に真っ赤なタオルか何かをはさんでいて、ステージ上でそこだけ真っ赤なのがやたらと目立っていた。演奏には何の影響もないとはいえ、やっぱり衣装に合わせて黒か白にすべきだったんじゃないかと。

夕食を済ませての帰り道、商店街でラジオが流れていて、濱田マリさんの声で「このあと7時25分頃から斎藤茂さんを迎えてリッスン・オッターヴァ」と、ちょうどそこだけ聞こえた。まさに私のためのピンポイント情報のよう! 月に一度だけ斎藤さんが出演しているコーナーで、つい聞き忘れることが多いのよね。急いで帰宅し、ギリギリセーフ。ちょうど始まるところ。濱田マリさんに突っ込まれながらのトークが楽しい。

そのあとは林田さんのオッターヴァ・アモローソをオンデマンドで聴きながら、行き帰りの車内で予習した書類の和訳を進める。3つの書類のうち2つめが終了。よしよし (^^♪