まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992010-10-06

6月に「春の旅」を観て以来ご無沙汰だったMovix へ。そう、今日は映画のレディースデイ。しばらくシアターではメトロポリタンオペラのライブビューイングばかりだったから、映画そのものが久しぶり。

観たのは坂井真紀主演の「スープ・オペラ」。大事なモチーフとなっている透明なコンソメスープがそれはそれは美味しそうで、そのスープと同じようにスッキリと澄み渡った印象が心地良い作品。アロハシャツ姿で一見怪しげなトニーを演じる藤竜也がすごく魅力的。加賀まり子が演じる育ての親の叔母とずっと二人で暮らしていくつもりでいたのに、叔母は突然、無医村を回る若い医師と結婚して家を出てしまい、庭のある広い家にひとり残されるルイ。その家がどんなに心地良い空間だとしても、マンション暮らしとは比べものにならない寂しさだろうなぁ。一人暮らし歴の長い私でもおそらく耐えられないだろうと思う。ほとんどスッピンで生成のように自然体の坂井真紀がなんだかとてもはかなげで、それでいて凛としていて、彼女もまた、コンソメスープと同じ透明感。

映画の終了後に携帯電話の電源を入れたら、仕事のメールが入っていたので急いで帰宅。明日までの急ぎだって書いてあるのに携帯電話ではファイルの中身が確認できなくて不安だったから。でもファイルを開いてみたら1ページだけの書類だったので、安心というよりむしろ拍子抜けしちゃった。

和訳を始める前にコンブリオにメールして、映画の中で印象的に使われていたバンドネオンの曲をリクエスト。斎藤さんたら、「透明なコンソメスープ」を「真っ白な」って。それじゃシチューになっちゃう!

急ぎの案件はスムーズに完了。次の仕事、いつ来るかなぁ?