まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992010-01-25

母の24回目の祥月命日だけど、今年もやっぱり歌舞伎座だったり ^^;

昨日の昼の部に続く今日の夜の部は最前列しかもド真ん中で、道成寺ではまさに目の前という状況になってしまうため、5時すぎに寝て一度は11時前に目が覚めたものの、まだ寝足りないかと心配で無理やり二度寝。その甲斐あってスッキリさわやか。よ〜し、体調万全!

歌舞伎座前のカウンターは95。いよいよ2桁になってしまったねぇ。

幕開きは、この夏で卒寿を迎える雀右衛門の2年ぶりの出演が期待された踊り。でも残念ながらお出ましはなく、19日に出演されたきりらしい。代役は魁春。最後に出てきて格を示す女帝の役だから、ちょっと荷が重かったか。

続く「車引」では、できれば女帝を代わってほしかった芝翫が80歳を超えて初役の桜丸。松王・梅王は高麗屋播磨屋の兄弟で、こちらもすでに60代。この3人で父の70歳の賀を祝うという … いや、もちろん歌舞伎の舞台で年齢を云々すべきではないのは百も承知なんだけども。この3兄弟を睥睨する時平に富十郎。隈を取らずにスッキリした拵えで、迫力満点の台詞回しに思わず平伏してしまいそう。天王寺屋だからこそで、他の人が同じように隈を取ってしまうと貫禄不足かも。

さて道成寺。たっぷり寝た甲斐あって最初から最後までオメメぱっちり。これまでに見た勘三郎道成寺の中では一番よかった。なんかこう、想いが伝わってくる感じ。道行がつき、鐘が落ちた後に所化の祈念をはさんで鐘を引き上げようとする与天の「トウ」尽くし。鐘が上がると鬼に代わっていて、團十郎の押し戻しと対決するロングバージョン。やっぱり團十郎の赤隈めいっぱいの荒事は華やかで、おめでたくて縁起がよさそう。所化の「舞い」尽くしは梅之さん。落語がお得意なだけあってなめらかな語り口が耳に心地よかった。

最後は「切られ与三」。う〜む。福助のお富も染五郎の与三郎も、源氏店の場はそれなりなんだけど、見染めの場面にはちょっと不満が。弥十郎の蝙蝠安がすっかり手に入ったふうの安定感。こちらもロングバージョンで、多左衛門がお富の兄であることを明かした後、与三郎が戻ってきて「ご両人!」の声が飛ぶハッピーエンド。いつもこんなふうに省略しないで上演できるといいのに。

9時すぎの終演後、ちょっとだけ北千住のスタバに寄って手帳に芝居の感想を書き、帰宅後はオンデマンドで Ottava を聴きながら手織の宿題。もう明日が教室なのにまだ終わっていないなんて! ようやく織り終わったのは午前3時すぎ。ふぅ〜。糸始末を済ませ、さらに次の課題の縦糸を張る作業。いつもと違う張り方で、口頭の説明で納得したとおりにやろうとしたのだけれど、必要な本数を計り、織り機にセットして、あとは長(おさ)の溝に通すだけという最後の段階で、これでいいのか? と疑問が…。ここで間違えてしまうとやり直すのがすご〜く大変なので、時間もないことだし、あとは教室でやらせてもらうことにした。もう5時過ぎてるし〜!