まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992010-01-24

さあ、今日は歌舞伎座の昼の部。夕べ急いで作った請求書を忘れずに投函。うっかり忘れて何日も持ち歩いてしまうことが少なくない私にしては上出来。

夕べイタリアンを食べながら歌舞伎の話になって、歌舞伎座でよく近い席になる苦手なカップルの話をしたところ、それがいけなかったのか、まさに隣りがそのカップルだった。ガックリ。やたらと上から目線でけなすようなことばっかり言うから、聞きたくなくても聞こえてくるオシャベリが不愉快きわまりないのよねぇ。そんなに不満なら来なけりゃいいのに、と思っちゃう。今日も席に着くなりこんな演目じゃどうだのこうだのと始まって、げんなり。

最初の幕は、曾我の十郎五郎と静御前を無理やり(?)一緒に出した踊りで、兄弟は同じ衣裳でありながら、十郎を演じる染五郎のほうだけ裃の背の部分をふっくらとさせていて、猛々しい弟の五郎との違いを際立たせる工夫。こういう細かいところが面白いんだよねぇ。

「石切梶原」は幸四郎の梶原に左團次さんの大庭と歌昇の俣野。東蔵さんの六郎太夫に不足はないものの、この役を見るたび九代目の三津五郎をなつかしく思い出す。大庭らの一行が去り父娘と3人だけになってから梶原は終始ニヤニヤしっぱなしで、なんだかむずがゆくなってくる。試し胴の切られ役はやっぱり秀調さんに限るなぁ!

続いて「勧進帳」。團十郎弁慶の元気そうな姿が嬉しい。梅玉の富樫が勧進帳を覗き見しようと近づいてくるところで、弁慶が大きく「あ!」と叫んだ。いつもそうだっけ? ただ息だけのほうが緊迫感があっていいように思った。

最後は「松浦の太鼓」で、なんとも気のいい殿様は愛嬌たっぷりで、最近の吉右衛門の舞台の中で一番良かった。其角宗匠歌六。この役といえば思い出すのは又五郎先生。なつかしいなぁ。

終演後、めずらしく三越でちょこっと買い物をして、久しぶりに伊東屋へも足を延ばす。使いやすくて気に入っている修正テープの詰め替え用があちこち探しても見つからなかったのに、伊東屋にはしっかり置いてあった。さすがだなぁ。

帰り道、北千住のホームでふと見上げると、暮れかかる空と線路の影がいい感じ。人ごみが途切れるのを待ってデジカメで撮ってみた。もっとキレイだったんだけどなぁ。ちょっと残念な1枚。

スタバに寄って手帳に芝居の感想を書き、さらにハンズにも寄り道。そんなこんなで帰宅は8時近く。なんとか「龍馬伝」に間に合った。ふぅ。

ましゃの龍馬をじっくり見たあと手織を始め、3時間近く織り進んでから、ちょっと織り機のテンションをゆるめてみたら、が〜ん、横幅がかなり狭まってる! もう時間がないのになぁ。でもこのままで妥協はしたくない。… ええい、ほどいてやり直しだ! 間に合うか? ピ〜ンチ!