まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

携帯電話から/追記

maru992009-06-11

残念なことに、今回の旅行で一番の大都市ヘルシンキで過ごす最後の2泊はホテルの部屋からネットにアクセスできないらしいので、携帯電話からのアップに挑戦してみようかと。

といっても今日1日も盛りだくさんすぎて、とても携帯からちまちま入力なんてしていられないので、残りは帰ってからということで、とりあえずそのむねご報告。

写真はデジカメですでに5百枚以上撮っているのだけれど、携帯で撮った画像しか添付できないので、部屋から見えるヘルシンキ中央駅前の夜景をば。

めいっぱい楽しんでいま〜す!

以下、帰国後の追記です。

タンペレのホテルでビュフェスタイルの朝食をたっぷり楽しんだ後、7時半にホテルを出て徒歩でタンペレ駅に向かい、8時2分発のフィンランド鉄道 (VR) でヘルシンキへ。9時半に到着すると、駅でヘルシンキ在住15年のムーミン研究家、森下圭子さんが出迎えて下さった。ほぼ日のフィンランドに関するコンテンツで前々から一方的に森下さんを存じ上げていて、今回のツァーでお会いできることも申込を後押ししてくれた要因のひとつだったので、「ほぼ日のコンテンツを愛読しています」 とご挨拶したところ、「まるさんですか?」 と HN を仰るのでビックリ。ほぼ日に送ったメールをスタッフが森下さんに転送してくれていたそうで、嬉しいやら恥ずかしいやら。

森下さんのガイドで、専用バスでまず向かったのは、ムーミングッズを一手に扱うキャラクターズ社。ここで迎えてくれたのは、トーベ・ヤンソンの姪であるソフィアさん! お会いできるだけで感激なのに、ムーミン童話の覚書を綴ったメモにサイン&握手して頂き、集合写真も撮って頂くことができた。商品化に際してムーミンの世界観を損なうことのないよう配慮していること、プライベートのトーベについてなど、貴重なお話がたくさん。社内に飾られていたトーベの油絵も素晴らしく、個人旅行ではあり得ない体験。

スペシャルはさらに続いて、市庁舎内のフレスコ画を見学させてもらった際、たまたま通りかかったスタッフが日本に住んでいたことのある男性で (北海道で漁師をしていたんだって!)、私たちの盛り上がりように、普段は配布していないフレスコ画のポストカードをプレゼントしてくれた。それぞれ 「春の宴」 と 「秋の宴」 と題した大きなフレスコ画の片隅に小さなムーミンが描かれている。構図も色彩も素晴らしく、圧巻。

トーベが暮らしていたアーティストフラット (芸術家を養成するために市が格安の賃料で提供している住居) や、ムーミンパパのモデルになったトーベのパパが葉巻を買いに日参していた店 (今は花屋さん) のある地区を歩いた後、ヒルトン・カラストヤトルッパホテルのバンケットルームへ。まだ売れない画家だった時代のトーベが壁や天井の装飾を手がけていて、長年、トーベを知らない音楽家が防音壁をかぶせて部屋を使用していたため、状態がいいまま保存されていたもの。このバンケットルームでランチを楽しめるなんて、普通のツアーではあり得ないこと。雰囲気も食事も最高で、もうこの空間にいること自体が幸せ!

そのあと 「石の教会」 と呼ばれるテンペリアウキオ教会を訪ね、ムーミンショップ2号店でみんなのアドレナリンが出まくり。というのも、またもスペシャルでムーミンがお出迎え。私たちが代わる代わる写真を撮り合っている間、ずっとそばに小さな男の子とバギーに乗った妹らしい女の子がいたのだけれど、あとできいたら、ムーミンの中に入っている女性スタッフの子供たちだそうな。どうりでふたりとも洋服も全部ムーミンの柄だった。すっごくかわいいの。いくつかの商品は特別割引で、これも今回のスペシャル。私ももちろんムーミングッズは大好きなんだけど、私の場合、ムーミングッズで喜ぶのは私自身だけでお土産にはできないので、みんなに較べると格段に控えめ。家にある木彫りのムーミンと対になるフローレンの人形とツボ押しグッズのニョロニョロ、一番好きなトーベがムーミンキャラクターに囲まれているイラストのマグネットなど、34ユーロ (5千円弱)の買い物。

続いて彫刻家だったトーベのパパが手がけた市内のオブジェクトを訪ね、港で今日は森下さんとお別れ。フェリーでしばしクルージングを楽しみ、世界遺産にも登録されているスオメンリナ島へ向かう。島の名前は 「フィンランド要塞」 という意味で、フィンランドスウェーデンの統治下にあった時代にスウェーデン政府がロシアの攻撃を警戒して築いたものの、日露戦争でロシアが敗北した結果、ロシアの脅威がなくなったという複雑な背景がある。

再びフェリーで港に戻り、大聖堂を訪ね、映画 「かもめ食堂」 にも出てきたアカデミック書店をぐるりとひと回り。夕食は、地元のレストランでチーズのキッシュ。濃厚なのにしつこくなくて、野菜たっぷりで美味しかったぁ! 他のみんながこの店の名物であるクリームサーモンスープを頼んだところ、最後のひとりを残して売り切れで、ギリギリ注文できた人のお皿にはお鍋に残っていたサーモンが全部入ったみたいでゴロンゴロン。彼女はサーモンのキッシュも頼んでいたのでサーモンの総量は半端なく、ここでもみんなで大笑い。

すでに9時を回っているのに白夜の街は昼下がりのように明るく、大きなスーパーマーケットに寄るつもりが9時で閉店。残念〜。

10時前に解散してそれぞれの部屋へ。今日も盛りだくさんでと〜っても楽しかったけど、よく歩いたので足の裏がジンジンしている。寝る前にしばしマッサージ。ああ、もう旅の後半。帰りたくない〜!