6時起床。曇っているけど、それほど寒くはない。すぐに出られるように荷造りを済ませ、8時からビュッフェスタイルの朝食。サーモンやニシンの酢漬けが美味しくて、朝からたっぷり。フィンランドに来てからはずっと魚がメインで、肉料理はほとんど口にしていないのだけれど、それぞれの料理がとても美味しいので、そのつど大満足。
一泊したコテージの前で記念撮影を済ませ、9時半にヘッランクッカロを出発。専用バスでタンペレへ向かう。約2時間半のドライブ。バスはあまり得意じゃないので車酔いが心配だったのだけれど、とても丁寧な運転で一度も気分が悪くなることなく、何度かうつらうつらしながら無事に到着。
ホテルにスーツケースを預け、徒歩でムーミン博物館へ。地方都市のナーンタリと違い、都会的で若い人がいっぱい。街も人もファッショナブルで、活気にあふれていながら騒々しさはまったくない。
そしていよいよ憧れのムーミン博物館。本来は自由に見て歩くだけなのに、特別なショーを披露してくれた。日本にも公演で来日したことのある男性がひとりで演奏するギターとハーモニカの穏やかな調べに乗って、スナフキンが無言のまま幻想的なダンス。私たちのグループの中からひとりが指名を受け、スナフキンの動きに合わせて2人で踊り、大喝采。
展示の素晴らしさは言うまでもなく、原画はもちろんのこと、立体のディテールはもう息をのむばかりで、自分でも作ってみたいなぁ、と創作欲をかきたてられる。いやぁ、たまらんです。トーベ・ヤンソンの魅力にますますはまってもう大変。
大満足で博物館を後にし、一度ホテルに戻ってチェックイン。そのあとはフリータイムで、いつもどおりおひとり様グループでまずは腹ごしらえ。こちらではマクドナルドより人気らしいヘスバーガーを食べてみたいということになり、ハンバーガーとコーヒーのシンプルなオーダー。ファーストフードなのにコーヒーが美味しい。
観光名所は一応おさえとかないと、てことで、タンペレ大聖堂へ。レンガ造りの素敵な建物で、中に入ると、ステンドグラスや丸天井の美しさもさることながら、たまたま結婚式の打ち合わせ中で、なんとも幸せそうな雰囲気が漂っていて、居合わせたことで得した気分。
それから市内を散策し、アイスクリームを食べ歩きしようと注文している時に、日本語で話しかけてきたフィンランド人の男性がいて、夕食にオススメの店を尋ねたところ、ガイドブックにも載っているタワーの上のレストランを勧めてくれたので、行ってみようとしたのだけれど、高い高いタワーは見えても遠くてなかなか着かず、かなり近いところまで延々歩いたものの、まだかなりかかりそうなので断念。こんなに遠いなんて言ってなかったのに〜。
それで結局、夕食はスーパーマーケットで買ってホテルで食べることになり、パンとサラダを何種類か購入。パンも野菜も専用の秤があって、1種類ずつ秤に乗せて商品の番号のボタンを押すと、グラム数と値段がプリントされたシールが出てきて、それを自分で商品に貼ってレジへ持っていく仕組み。5人分のパンとサラダと飲み物をたっぷり買って合計 20.5 ユーロ(3千円弱)。安〜い!
さぁホテルへ、と向かう途中でハタと気がつく。食材は買ったけどスプーンもフォークもないじゃん! コンビニのような店がすぐに見つかるはずもなく、ホテルで借りて、部屋でわいわいとにぎやかな夕食。甘いパンだと思ったらすっぱいレモンクリームだったり、パッケージの写真からコーヒー牛乳だと思ったブリックパックの中身が実は料理用のライトクリームだったり (でも美味しく飲めちゃったのが不思議〜) と、オチもついて笑いっぱなし。
夕食の前に私だけひとり失礼して部屋で PC をつないで7月歌舞伎座のチケット予約。時間的には遅れはしたものの、発売日当日に今までで一番接続がスムーズな場所にいたのはラッキーだった。日本にいるのとまったく同じに予約完了♪
そしてただ今、現地時間で10時を回ったところ。明日は7時半時間厳守の早い出発でヘルシンキに向かう。いよいよ旅行も後半戦。もうすでに帰りたくなくなっているのに〜!