まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

色づき始め

maru992008-05-26

さて今日は歌舞伎座千秋楽の昼の部だ。8時のアラームでしっかり起き … たはずなのにいつのまにか二度寝してるし! 再び目が覚めた時、まだぼんやりしていて、枕元の時計を見たら9時半すぎてるっ! うそ〜っ!!


それからがすごかった。この私の鈍い身体のどこにこんな瞬発力が潜んでいたかと思うぐらい。夕べのうちになんにも支度をしていなかったのに、顔を洗って着替えて荷物をまとめて家を出るまで15分ちょっと。ぜいぜい。


無事10分前ぐらいに到着したので、珍しくまだ残っていた豆餅と豆大福を1つずつ。風呂敷の売場で夏の柄も2つほど。


幕開けは海老蔵が初役で平知盛を演じる。初役とは思えないぐらい堂々としていて、余裕すら感じる。この人は役によって当たりハズレがはっきりしているというか、可もなく不可もなくではすまないというか、存在感がありすぎるほどなので何をどう演じてもやたらと目立つ分、評価が分かれることもある … と思うのだけれど、この初役はすごくいいと思った。他の人の知盛よりスプラッター度が高くて、衣裳も普段より血だらけだし口に含んだ血糊の異様なまでの赤さでさらに凄絶。それでも本人がそれに負けていないから、あざとくならない。毎日これだけテンションの高い舞台を務めるのって並大抵じゃないんだろうなぁ。すごい。


2つめは、打って変わって軽妙洒脱な踊りの世界。20年ぐらい観続けていながらいまだに舞踊はよく分からないのだけれど、すご〜くいいもの観ちゃったなぁ、という満足感がひしひし。三津五郎時蔵コンビって相性がすごくいいと思う。


ラストは、團十郎の番隨院長兵衛に菊五郎の水野十郎左衛門という、まさに團菊祭のラストを飾るにふさわしい顔合わせ。さらに長兵衛の女房として山城屋が加わる。その存在そのものが上方のシンボルだから、藤十郎の姿が舞台にあるだけで江戸の芝居が上方に引っ越ししたように感じてしまうのは、観る側の先入観なんだろうなぁ。


今月は左團次さんが夜の部だけだから今日はもうお会いできなくて寂しかったけど、なにはともあれ、團菊祭はやっぱりサイコー!


帰宅後は仕事に精を出す。この辺でペースアップしておかないと間に合わなくなっちゃう。そろそろ9時という頃にちょっと疲れてきたので中断し、明日は手織教室なのに、課題のベルトを仕上げた後、次の糸を張る作業がまだだったので、「CHANGE」 を見ながら整経作業。リアリティがないし展開も安易でほぼ思ったとおりに進行していくところが物足りないのに、それでもなんとなく見ているうちにもう3回目。


ほぼドラマの終了と同時に作業が終わり、仕事に戻ってラストスパート。とりあえず第一段階の区切りまでひととおり訳し終えた時点で朝6時すぎ。ううううう〜ん! と大きく伸びをして、さて、寝ますかね。