まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

再挑戦のマフラー

maru992007-02-22

このところアルパのライブでも2回続けて着物だったのに、せっかくの歌舞伎座に着ていかない手はないだろう、ということで、昼の部だからバタバタしながらも着物で出かける。寝坊しては大変、と目覚まし代わりに枕元に置いておいた携帯電話をそのまま置き忘れてしまった。あうう。大事なメールが入らないことを祈るしかない。


仮名手本忠臣蔵』 通し上演を最前列ほぼど真ん中で観るという嬉しい月なのに、今日はとっても運が悪かった。通路沿いの席で、通路を挟んだお隣りは80代ぐらいの年配の女性で、娘さんとおぼしき60代ぐらいの女性が車椅子で連れていらした。この方が上演中に終始アーウーとうめくような声を発する。それはもう舞台上の役者にも間違いなく聞こえるような大きな声で、ある程度一定の音ならそのうち慣れて気にならなくなりそうなものなのに、音量も音階も変化するからどうにも無視できない。内匠頭切腹の静まり返った場面でもアーウーが鳴り響き、どうにも集中できないし、なにより芝居の雰囲気が台無し。とっても悲しい忠臣蔵になってしまった。幕間の会話。「お母さん、ずっと声が出ていたけど息苦しいの?」 「あら、声なんて出してないわよ」 「出てたわよ」 「出してないったら」 う〜ん。無意識となればどうしようもないかぁ。どういうわけか幕間はまったく普通でアーウーはなし。しかも最後の踊りの幕もアーウーはなかった。よりによって静かな場面の時だけアーウーが出てしまうという…。これまでにも周囲に 「困ったちゃん」 が居合わせて閉口することは多々あったけれど、舞台に集中できないことがこんなにもつらかったことはない。配役もよかっただけにとてもとても残念だった。


なんだかドッと疲れてしまい、昼の部だけだから4時すぎに終わったのにどこにも寄る気がしなくて直帰。こういう日に限って行きも帰りも車内が混んでいて立ちっぱなし。家に着いた時にはヘロヘロだった。なんだかちっとも頭に入ってこなかった今日の舞台を思い出すだけでため息が出てしまう。左團次さんもご出演だったのにぃ。


珈琲で気を取り直し、手織りのマフラーを一気に仕上げる。十分に使えるモノになってよかった。2列の市松を4列6列と細かいチェックにしても面白そう。時間があったらやってみよう。でもそんなにマフラーばっかり増えても仕方ないかぁ。モノ作りの悩みはそこで、作るプロセスは楽しいけれど、出来上がった作品をもてあましてしまうことが多いのよね〜。


「キャリアこぎつねきんのもり」 の5巻が出ていた。完結編。となると最初から読みたくなるわけで、1巻から読み直して最後まで。そして気がつけば4時すぎという…。仕事がはけると途端に遊び倒しちゃうなぁ。