まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

夜桜 その2

maru992006-04-02

2日間た〜っぷり遊んだので、朝からマジメに仕事をする。夕べは結構飲んでいるはずだけど、まったくというほど二日酔いをしない体質なので、やたらと元気。張り切って仕事をしているところへピンポ〜ンとインターホンが鳴り、「郵便受けに入らないので…」 と届いた荷物は、早くも次回の書評の3冊。見事にテーマがバラバラで、どれもかなり手ごわそう。今度こそ余裕を持って書きたいなぁ。


夕方から雨。「花散らしの雨」 という言葉をラジオで耳にして、きれいな日本語だなぁ、と思ってネットで検索してみたら、すご〜くたくさんヒットした。今まで知らずにいたなぁ。「花散らしの風」 とは言わないみたい。どっちかっていうと雨より風の方が散る原因になるような気がするんだけど、違うのかしらん。


一歩も外に出ることなく夜まで仕事をして、ようやく一段落したところで録画したきりお預けになっていたイッセーさんのドラマを見ようとしたら、が〜ん、録画できてないっ! そんなぁ。どうやら毎週録画という指定にしてあったスカパーの録画予約とバッティングしたらしい。「録画予約が重複しています」 というエラーメッセージなんて出なかったんだけどなぁ。しかもバッティングした2つの予約のどちらも処理できなかったみたいで画面は真っ黒。それはないだろう! 大ショック。幸いイッセーさんのドラマは再放送が決まっているものの、あと2週間もお預け〜。くすん。


またちょっと仕事をした後、お風呂で 「雨柳堂夢噺」 の第1巻を読み返していたら、桜の話が出てきた。江戸から明治に変わったばかりの頃に英国紳士に恋して嫁いだ女性が唯一、思い出のよすがに、と持参したのが満開の桜をあしらった着物。彼女は異国で子供にも恵まれ幸せな一生を送り、それでも断ち切れない故国への思いを込めた着物を屏風に仕立て、自分が死んだらこの屏風を日本に送ってほしいと言い残す。その屏風をもって来日した息子は、すでに母の近親者もないため、骨董屋の雨柳堂に屏風を持ち込む。どのようにすれば母の気持ちに添うだろうかと相談され、主人公の蓮が 「満開の花は散るのが本望」 とテラスに屏風を運ぶと、着物地だったはずの桜が見事に風に舞う。桜が散る時の美しさを見せたかったという母の想いそのままに…。そんな不思議が起こりそうな妖しさが桜にはある。