まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

ああ、案の定

maru992006-01-22

今日の歌舞伎座昼の部は I さんとご一緒に最前列なので、着物をあきらめたこともあり、珍しくワンピースで出かけることにした。といっても足がほとんど見えないロングで、夕べの雪で足元が悪いだろうから、すべりにくそうな靴を選んで、転ばないように慎重に慎重に。雪道ならまだ歩きやすいのに、すっかり凍ってしまい、それも厚くてデコボコしているところはまだなんとかなるのだけれど、ほとんど表面だけが薄く凍っている部分はツルツルすべって危ない危ない。一歩一歩気をつけながら歩いていたつもりなのに、運動神経が鈍いせいかしらん、見事にスッテンコロリン。思い切りしりもちをついてしまった。幸い誰も見ていなかったので、何もなかったかのように再び歩き始める。和菓子屋のオバチャンが 「気をつけてね!」 と声をかけてくれて、「もう1回転んじゃいました〜」 と明るく答え、もう転ばないように、ゆっくりゆっくり。ああ、それなのに、運動音痴の悲しさ、再び派手にスッテンコロリン。二度目のしりもち。このときはすぐ後ろにオバサンたちのグループがいて、「あらまぁ、どうしよう!」 って、オバサン、見て見ぬふりをしてやって下さい〜。反射神経が鈍いから転ぶのも下手で、右手をへんなつき方したらしく、立ち上がって歩き始めてすぐにズキズキと痛くなってきた。二度あることは三度 … はさすがになくて、ようやく駅に到着。ふぅ〜。


時間に余裕があれば薬局で湿布を買いたいところだったけれど、駅までの道に思ったよりずっと時間がかかってしまったので、どこにも寄る時間はなく、開演5分前に歌舞伎座に到着。コートを脱ごうにも右手は痛くて使えないほどだった。手首の痛みは腱鞘炎で慣れているものの、腱鞘炎は何もしないでいれば痛くないのに、手を膝の上に置いたままじっと動かさずにいてもジンジン、ズキズキと痛い。参ったなぁ。


I さんは大抵最初の踊りはパスなので、2幕目の 「夕霧名残の正月」 からだろうと思っていたのだけれど、それもパスして3幕目からいらした。手首の話をしたらすごく心配してくれて、幕間に薬局まで湿布を買いに行ってくれると仰る。日曜日で開いているかどうかも分からないのに、大丈夫ですから、ととにかく終演まではガマンしたものの、だんだん痛みがひどくなってきて、腕全体が重く感じる。やっぱり病院に行った方がいい、と I さんが電話案内で歌舞伎座周辺の救急病院を調べてくれて、歌舞伎座すぐ裏の木挽町医院へ。「どれどれ」 と先生が手首をさわっただけで、飛び上がりそうに痛かった。レントゲンを5枚も撮って、幸い骨に異常はなく、「よっぽど変なつき方しちゃったみたいだねぇ」 と先生。これでまたしばらくお風呂に入れなくなってしまった。くすん。


この日は終演後に築地でフグを食べようと決めていたので、病院にも付き添ってくれた I さんの車で 「天竹」 へ。かろうじて箸は使えるものの、湯のみ茶碗は持てない。右手の痛みは続いていたけれど、美味しいフグと楽しいオシャベリで十分に満足。帰りもまだ道が凍っていると怖いから、近距離でも事情を話して駅からタクシーに乗るつもりでいたのだけれど、I さんが自宅まで送って下さると仰る。ただでさえ今日はずっと普段以上に至れり尽くせりして頂いたのに、まったく反対方向の遠距離を送って頂くなんてとっても申し訳ないと辞退したものの、「このまま帰すなんて心配だもの」 と言って下さるのでお言葉に甘えてしまった。車道はほとんど雪がなくなっていたけれど、マンションの前の歩道は日当たりが悪いのか朝よりひどいアイスバーンで、マンション入り口の真ん前で停めて頂いたおかげでかろうじて転ぶことなく、無事に到着。もう本当に I さんにはいつもお世話になりっぱなしで…。


ただの捻挫とはいえ、こんなに痛いのは初めてかもしれない。ワンピースを脱ぐのにひと苦労。始終ズキズキしているし、PCのキーボードはどうにか打てるものの、ペンが持てない、というか持つことはできても力を入れると痛いので字にならない。2月歌舞伎座のチケットが届いたから、ご一緒する方々に郵送しなくちゃいけないんだけどなぁ。アルパも弾けない。無理だろうとは思いつつ試してみたけど無謀だった。明日は税理士さんが来る日だから、と家の片付けをしようにも、右手は腕全体で抱えることしかできないから、すべて左手のみ。キッチンの洗い物はあきらめた。顔も左手で洗うしかないかなぁ。抜歯 → ヤケド → たんこぶに続くこの捻挫。次は一体???