まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

週明けも歌舞伎♪

maru992005-01-24

今日は夕べに続いて国立劇場。御年84歳の雀右衛門丈と75歳の富十郎丈、通称ジャック&トミーの人間国宝コンビが荒唐無稽ながらものびやかでおめでたい舞台を明るく繰り広げる。あらためて歌舞伎の不思議さを思う。たとえばブロードウェイのようにベテランでさえもオーディションを受けて実力を評価されなければ舞台に立てない世界とはまったく違い、ジャックが台詞を多少つっかえたとしても、「これがプロの舞台か!」 と腹を立てる者などいない。むしろハラハラしながら見守っている。富十郎の息子にしてまだたった5歳の大ちゃんが黒子姿で舞台を走り回るに至っては、声援さえ乱れ飛ぶ。ジャックの驚異的な若々しさも、トミーの溌剌とした台詞回しも、いかにも初春興行らしい明るさがあって、実に気持ちがよかった。浅草とも歌舞伎座ともまったく異質の舞台で、充実度や満足度を容易に比較することはできない。ジャックもトミーもどうかいつまでも健康で、と願わずにいられない。

新年会のメンバーが頑張ってるのも嬉しかったなぁ。司会の富志郎さんが頬に大きく 「酉」 と書いていたのは、舞台での役の化粧をそのまま表したものだった。昨日漢字が分からなかったウメアキくんは、梅秋クンだった。しっとりと女らしい地唄舞を踊った春之助クンは、本来は女形さんなんだろうけど、立ち回りではしっかり側転もキメていた。来月以降の他の劇場の舞台でもみんなを探しちゃいそうだな。

半蔵門の駅の近くの書店が結構好きで、今日も寄ったら、ズラリと展示されていた本が目にとまり、普段こんなふうに展示されてる話題の本にはあまり興味を持たないのだけれど、ちょっと立ち読みしたら途端に引き込まれて買ってしまった。こうの史代さんの 「夕凪の街 桜の国」 という薄いマンガの本。たかがマンガ、されどマンガ。ヒロシマの問題をとりあげている。平成16年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞作品だそうだが、確かにその価値は十分にある。電車の中で読んで、薄いからすぐに読み終えて、そのあとすぐに読み返した。これからきっと何度も読み返すだろうと思った。何度も何度も読み返すべきだと思った。そして決して忘れてはいけない本。
夕凪の街 桜の国


今日の夕食は、丸ごとのキャベツに切り込みを入れてコンビーフをつめ、ただゆでただけの超簡単メニュー。キャベツ半分ペロリと食べちゃった。そのあと、指編みのバッグが完成。へへへっ。いかにも手作りって感じでちょっと不恰好だけど、しばらくはコレを愛用しようっと。

そうそう、初めての支払調書が届いていた。法律事務所宛てでなく直接クライアント宛に請求書を作成した分。確定申告へのヤル気が出てきたわ〜。