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ムーミンの映画が今日までで、やっぱりもう一度どうしても観たくて出かけることにした。チケットを発券してから上映開始まで時間があったので、館内のカフェのどれにしようか迷った末に、椿屋珈琲店へ。普段の３倍ぐらいの値段のブレンド。クセのないスッキリした味。

上映最終日のせいか先日より混んでいて、男性のおひとりさまも何人かいた。二度目でパンフレットも熟読したから、ミムラとミイがムーミンたちと初対面のように描かれているのは、ムーミンの世界を知らない人にも楽しんで観てほしいという配慮の表れなのだと納得。まだ南国に向かう前のムーミンハウスで、ソファの下に汚れたお皿が重ねてあって、ママが「次に雨が降るまで」と言う場面があるんだけど、考えてみればムーミン谷には水道も電気もないわけだから、当たり前のように水道や電気が使える生活と同じように考えちゃいけないのよね。それにしても色彩の美しいこと。

大満足で映画館をあとにして、館内の中華料理のお店で野菜たっぷり担々麺。これが思った以上にピリ辛で、苺の豆腐花をデザートに注文したのが大正解。口の中のピリピリがスイーツですっかり落ち着いた。

帰宅後、テレビをつけたらWOWOWで、おととし５月の明治座花形歌舞伎の放送中。「実盛物語」に続く「切られ与三」で、七之助のお富について花道を出てくる小山三さん。その元気そうなお姿に、寂しさがこみ上げる。まだ亡くなって数日。中村屋四代に仕えた貴重な方。最長老でいらした。ますます寂しくなっちゃうなぁ。合掌。