まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992015-03-08

午後イチで外出。まずは北千住のスープストックトーキョーで昼食を済ませ、スタバで時間調整をしてから東銀座へ。

東劇で2時半から、メトロポリタン・オペラのライブビューイング、今シーズン第7作の「ホフマン物語」。主役のホフマンを務めるヴィットリオ・グリゴーロの絵を最近、描いたばかりで、「ラ・ボエーム」のロドルフォの写真と長くにらめっこをしていたから、ホフマンとして動く彼の姿がとても新鮮。のびやかなテノールに聴き惚れる。演出はバートレット・シャーで、ロボット人形のオランピアが歌う場面では、たくさんの和傘がくるくる回り、歌舞伎にインスパイアされたのかなぁ、と思ったけれど、その和傘のひとつひとつに大きな瞳が描かれているので、独特な雰囲気。オッフェンバックが途中で亡くなり未完に終わった作品なので、不思議な世界観を醸し出すだけでストーリー的には曖昧なままのケースもあるのだけれど、今回は一本筋が通っていて、スッキリとして心地よいエンディング。また幕間のインタビューで、ミューズを演じるケイト・リンジーが「ミューズはホフマンの内面にある彼の分身」という言葉に納得がいった。この作品で有名な「ホフマンの舟唄」をOTTAVAにリクエストすると、かかるのはジュリエッタとニクラウスの二重唱なのだけれど、実際の舞台ではやはり合唱が圧巻。

午後の部を観ると、終わるとちょうど夕食の時間なものだから、ナイルレストランへ向かうのが最近の定番。注文するのはもちろん「ムルギーランチ」。前回は、お店の人と三津五郎さんや巳之助さん等の話をして、帰宅後に三津五郎さんの訃報を知ったのだった。三津五郎さんに思いを馳せながら、完食♪

帰宅後、整経をしながら、録画しておいたドラマ「明日をあきらめない … がれきの中の新聞社」を見る。「河北新報の一番長い日」という本をベースにしていて、震災から4年になる日を直前に控え、様々な思いが頭の中をめぐった。もちろん忘れてはいない。でも自分は何もできていない。万が一の場合に対する備えも十分とは言えない…などなど。