3月末日。最後の出勤が2004年の3月末日だったから … 丸7年? 早いなぁ!
ムーミングッズのお店から宅配便が届いた。「シンプル」と呼ばれる指ぬきを型どったフィギュアがついてる「ムーミンズティータイム」。そういえば発売前に予約注文したのをすっかり忘れていた。スーパーとかで見かけたらきっとコンプするまで買い続けてしまいそうなので、必ず全種類がそろうセットを箱買いしたんだった。少しずつモノを減らしていかないと … という気持ちはあるんだけどねぇ。
中身のビスケットはいらない、というかひとりで1箱分を食べちゃったら大変なことになるので、8袋をかわいくラッピングしてスタバへ。あいにく満席で入れなかったんだけど、顔なじみのスタッフさんに渡して駅へ。有楽町に向かう。早く着いたので国際フォーラム内のカフェで時間を調整してからホールAへ。
オッターヴァでたま〜にかかる山田耕筰作曲の祝祭交響曲「鶴亀」が全曲演奏される貴重な機会、ときいてネットで予約したのはずいぶん前で、申し込んだあとに踊りの関係の催しだということに気づき、失敗しちゃったかなぁ、場違いかなぁ、と思いながらもキャンセル不可だし、様々なイベントが中止になっているのでもしや?と何度となくサイトでチェックしたんだけど中止される気配もなく、チケットの受取さえしないまま今日になってしまった。「四世花柳寿輔傘寿の会」という花柳流の催しなので、その筋のきれいどころがいっぱい。でも幸い、席についたら両隣りが空いたままで、周囲もわりとカジュアルな服装の人が多くてホッとした。
いきなり幕開きが「鶴亀」で、緋毛氈のひな壇には三味線31人と長唄41人、その前に芸大フィルハーモニーオーケストラがズラリと壮観で、和洋の融合を興味深く楽しんだ。全曲で30分弱。さて、これで目的は達成しちゃったぞ。この先どうしましょ。でもまぁ、せっかくだから、といいかげんな気持ちでとりあえずそのまま座っていたのだけれど、これがどっこい、まったく退屈しなかった。
まず東京バレエ団の「ザ・カブキ」と題した忠臣蔵。音楽担当は黛敏郎で、振付はモーリス・ベジャール。続いて坂東玉三郎と和太鼓の林英哲がゲストの「耳なし芳一」。幻想的で美しかった。一転して華やかな「おあ座敷燈籠」では、新橋、浅草、神楽坂の芸者衆が賑やかに舞い、最後に坂田藤十郎も登場し、途中から音楽が軍歌に変わり、歌謡ショーの様相に。藤十郎は扇雀時代、東宝歌舞伎でこの種のショーをたくさんこなした経験がある。休憩をはさんだ後半の「傘寿春秋」はさらにショーの色合いが強まって、淡島千景、朝丘雪路、長谷川稀世、林与一などなど豪華な顔ぶれ。藤十郎は自分もまもなく傘寿を迎えるはずで、2人合わせてほぼ160歳のマンボ「深川」の軽やかなこと!
そんなわけで、なんやかんや言っても来てよかった♪
帰宅したのはコンブリオの終了直後。お風呂の中で今野敏「赤い密約」読了。すでに日付が変わって4月。春はまだかしらねぇ…。