まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992010-02-25

夕べ見積もりをした案件のゴーサインが出た! ひとつの案件の作業中に別件のゴーサインが出て仕事がダブるのは、以前は珍しくもなんともなかったけれど今年はこれが初めて。確実に去年より状況がよくなっている。まだまだ油断はできないけど、とってもいい兆候。

今日は歌舞伎座の夜の部で、夕べ思いがけずペンのインク切れで手帳に昼の部の感想が書けなかったから、早めに家を出てスタバで書きながら、そういえばネットで注文したピアノリサイタルのチケットの引取期限はいつだっけ? とふと気になってケータイから gmail を検索したら、期間がわずか3日と短く、今日の午後9時だって。それじゃあ歌舞伎座の前に済ませないと間に合わないじゃん! 思い出してよかった。急いでコーヒーを飲み干して、東銀座へ。

引取りはファミリーマートのファミポート。方向音痴の私でもさすがに通い慣れた歌舞伎座周辺のコンビニぐらいは把握している。スムーズにチケットを引き取り、まだちょっと時間の余裕があったので東劇へ。METライブビューイングの残り3回分の指定席を3枚セットの割引価格で購入。しっかり家計簿をつけて節約中ではあるものの、本気で好きなものへの出費は別。決して浪費にはあたらない … よね?

さて歌舞伎座。最初の「壺坂霊験記」は今月唯一中村屋が出ない芝居。三津五郎福助が夫婦役で、そのほかには玉太郎の観音様がちょっと出るだけ。それだけに出ずっぱりの夫婦が良くないとどうにもならないのだけれど、暗くなりすぎず、微笑ましくもあり、なかなか良かった。谷底へ身を投げようとする場面でベリベリと響く大皮の連打が緊迫感を盛り上げる。観音様のお言葉にもうちょっとありがたみがあるとよかったんだけど。

「高杯」はずいぶん久しぶり、と思って筋書の上演記録を見ると、前回はまだ勘九郎だった6年前。わりと最近、染五郎でも観たはずなんだけど、イマイチ印象に残っていない。橋之助の高足売りに弥十郎の大名、亀蔵の太郎冠者と、マックカフェのCMでもおなじみの「ファミリー」(と言っていいのか?)で固め、明るくにぎやかに。勘三郎の愛嬌がすごく生きる踊りなんだけど、白塗りじゃないほうが表情が自然でいいんじゃないかなぁ。

「籠釣瓶」も勘三郎の次郎左衛門に勘太郎の治六、七之助も七越で出る。煙管をふかす勘太郎って初めてじゃないかなぁ。大人になったねぇ、ってもう奥さんもいるんだものねぇ。小山三の若々しい姿がうれしい。以前は七三だった八ツ橋の微笑が今は完全に本舞台。新しい歌舞伎座ではまた七三に戻るのかしらん。玉三郎の八ツ橋はこの微笑もそれはそれは魅力的で、これはもう「ほれてまうやろー!」 その八ツ橋のいい人を仁左衛門。これじゃあ次郎左衛門に勝ち目はない。眼福眼福。さらに立花屋のおきつが秀太郎。この役はもう他の人だと満足できないぐらいにこの人のもの。

幕間に久しぶりに三階まで上がり、カレーショップの前にいたオリエンタルカレーの坊やをパチリ。

めいっぱい楽しんだあとはしっかり仕事しないとね。帰宅後すぐに和訳の続きに取りかかり、気がつけば朝〜!