まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992009-12-25

今年最後の歌舞伎座。ゆっくり寝て、でも早めに起きてちょっとぐらい片付けものを … と思いながら寝入ったはずだったのに、11時のアラームで目が覚めた後あっけなく二度寝してしまい、気がついたらもう午後2時を回っていた。なんでやね〜ん!

バタバタと慌しく身支度を済ませ、日比谷線に乗り換える前にスープストックトーキョーで腹ごしらえ。すっごく美味しくてお気に入りだった牡蠣のポタージュはもうメニューから消えていた。ガックリ。代わりにブラウンシチューと参鶏湯のセット。

昼の部のクドカン歌舞伎がタイムオーバーで、夜の部は通常より15分遅れで開場。幕開きの「引窓」は、昼の部の「野崎村」ほどではなかったけれど、やっぱりどこかしっくりとこない。農村の小さな一軒家で、しかもお尋ね者がひっそりと訪れているという設定なのに、みんなやたらと声を張る。昼の部でも夜の部でも大声で叫びながら走り回る芝居をしていることが悪影響を及ぼしているんじゃないかなぁ。もっとしっとりとした芝居のはずなのに、雰囲気がこわれてしまっている。だから気持ちが入っていかない。
濡髪は橋之助で、久松よりこっちよね、と納得できる堂々とした相撲取り。三津五郎の与兵衛、扇雀のお早、右之助のお幸で、きっと普段ならもっといいんじゃないかと思わせる配役だけに残念。

続く「雪傾城」は、改築前の歌舞伎座で孫たち全員と舞台に立ちたいというおじいちゃんの希望で、芝翫と6人の孫たち。しばらく見なかった気のする児太郎クンがすっかり大きくなっていてビックリ。跡取りのいない家もあるのに、おめでたいことで。

そして今年のしめくくりは、野田版「鼠小僧」。再々演のような気がしていたけど2回目なのね。これも「演出家のことば」が面白くて、いきなり「え? 歌舞伎座、まだ、サヨナラ公演やってんの?」で始まる。新しい歌舞伎座は、当初はおそらく前の方がよかったと悪く言われる。素晴らしい作品を創り続けることで劇場はよくなっていく。「芝居が愛された空間は、自ずと良くなり、良く見えてくる」と劇場論に終始して「鼠小僧」についてはまったくふれていない。そこがまた野田さんらしいのかも。

初演時にあまり楽しめなかったので、あまり期待していなかった。ところが今回は、さすが中村屋だなぁ、と感心させられる場面が多々あり、全体的に前回よりも確実にパワーアップしていて、なんだか楽しくなってしまっている自分にビックリ。余韻を残す幕切れも良かった。

帰宅後、フィギュアスケート全日本選手権、男子ショートプログラムを観戦。大詰めの勝負の舞台で自己最高得点をたたき出した高橋大輔。すごいなぁ。3枠はおそらく織田・高橋・小塚の3選手で決まりだろうとは思うけど、先にオリンピック出場を決めた織田君の方が精神的には追われる意識できついんじゃないかな。

スケートを見終わった時点ですでに日付が変わってしまっていた。それからケーキを焼き始める。クリスマスは過ぎてしまったけれど雰囲気だけでも、とミンスミートをたっぷり混ぜ込んだパウンドケーキ。大瓶にいろんな種類のドライフルーツを漬け込んで自分で作っていた時期もあるけど、市販のミンスミートは熟成度が高くて香りも豊かなのでスパイスいらず。混ぜ込むだけの簡単レシピ♪

ケーキの写真、撮り忘れた〜っ! なので代わりに空の写真 ^^;