まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

しらじらと…

maru992005-09-14

夕べ真夜中にきた仕事はほどほどの量だったので、午前中には終わってのんびりできるはずだった。でもそううまくはいかなかった。あと1時間ぐらいで終わりそう、というところに届いたメール。ビッシリの17ページを明日の朝まで?! 締め切りを明日の9時として、正午から9時まで21時間しかないのに17ページとは…。とはいえ、無理を承知でなんとかならないか、という依頼なわけだし、他の仕事や所用で時間がとれないならともかく、とりあえず専念できる状態なのに 「できない」 とは言いたくない意地というか見栄というか、よくいえばプロ意識というか。「ええい、なんとかなるだろう!」 と腹をくくって受注した。


さぁ、それからが大変。まずはやりかけの仕事を終えて、すぐに17ページにとりかかる。これがまた、修正に修正を重ねてきた書類らしく、あちこちで整合性がなくなっている。「第○条に記載の」 と書いてあるのにその条文には書いてなかったり、引用してある条文がすでに削除されていたり。これは手ごわいぞ。書類の作成に直接関与している担当者は、内容を理解している分、無意識のうちに補充しながら読んでしまうから、修正の過程で生じた間違いに気づかないことが多い。その点、翻訳は予備知識なく書類と向かい合って1文1文熟読しないとできない作業だから、矛盾や不備があればいやでも目につく。それを無視してとにかく原文どおりに逐語訳してしまうのもひとつのやり方だし、それが一番楽でもあるけれど、事務所でさんざん書類作成のすったもんだのプロセスを経験してきただけに、原文を修正すべき箇所が分かっていながら放置するのは不誠実な気がして、原文にもコメントを入れつつ作業を進めることになる。弁護士が作った書類の場合は、不備のある箇所もどうしてその不備が生じたか推測できる場合が多いんだけど、今回の書類はクライアントが作ったものらしく、どう考えても不備だけどどう直したらいいのか分からない箇所が多かった。原文に不備が多ければそれだけ翻訳も手間取る。これはちょっと大変な案件だな。でも困ったことに大変なら大変なほど闘志が燃えてしまう性分で…。


5時からマッサージの予定が入っていたけれど、無理して行ってもそのあとビッシリ仕事をしたらすぐにあちこちこってしまうから、めいっぱい仕事した後でほぐしてもらおうと、明日に延ばしてもらった。もちろんスポーツクラブも買物もパス。トイレ以外はほとんどPCの前を動くことなく、とにかく必死で和文英訳。そこそこ風はあるのにやけに蒸し暑い日で、じんわりと汗をかいているのが気持ち悪くて、日付が変わる直前にシャワーを浴び、スッキリしたところで仕事再開。契約書の本文を終えた時点で3時半。添付書類もやっつけてとにかく全ページ訳し終えたときにはすでに5時を回っていた。気分転換に、シラジラと明け始めた空の写真を撮ってみたりなんかして。ひと息ついてから見直しを始め、8時ちょっと前にようやく送信。任務完了!


コンタクトレンズの連続装用24時間余りで目はショボショボ。足はむくんで、なんかねぇ、もともとふくよかな足の甲がぷっくりとふくらんで、指がすっごく短く見えて、ぬいぐるみかなにかみたい。それでもそれなりの満足感にひたりながらようやくベッドに横になったら、身体のあちこちがジンジンした。いちばんすごいのが足。足枕で高くした爪先の方からモモに向かって血が降りてくるようなゾワゾワ感。キーボードを打ちながらつい力が入ってしまう両手の指は、関節のあたりがそこだけ別の生き物みたいにドクドク脈打ってるような感じ。猫背になりがちで丸まっていた背中にも、曲がった形状記憶合金を無理やりまっすぐに伸ばしたかのような、なんともいえない感覚があって、首の後ろもジーンと熱い。この時点で初めて、いかに身体を酷使していたかが分かった。気持ちが前向きだと必死でついてきてくれるんだねぇ。もう隣の子供たちが保育園に向かう時間。そういえば最近は泣かなくなったな。楽しげな笑い声を耳にしながら、ZZZ…。