まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

入院12日目

ドラムロールのことをいつの間にか看護師さん等には「引き付け」と言っている。そのほうが通りがいい。夕べは1時すぎの強めの引き付けのあとにようやく平安が訪れ、6時近くまで眠ることができた。

今まで食事はどれも美味しいと思いながら完食してきたのだけれど、今朝の茄子の含め煮は初めて味が好みではなかった。なんだか尖った味だった。

食後の薬は、飲んだあとに看護師さんがチェックすることが多いんだけど、今朝は看護師さんが来るのが早く、見ている前で飲むことになり、漢方薬をスプーンに移そうとしてうっかりテーブルにこぼしてしまった。手伝ってもらって無事服用。「私が圧をかけちゃったから、ごめんなさい」と看護師さん。いえいえ、私の右手のせい。

担当医がいらしたので、退院後また嘔吐やふらつきが起きたら再発を疑うべきか、と一番心配なことを訊くと、そんなに再発を心配する必要はないが、疑わしいと思ったら迷わず救急に連絡したほうがいいと。はい、次はもう迷いません。

午後のリハビリの前にお散歩がてらの歩行訓練。スマホを持参し、ブラインドのない窓から写真を撮ってみる。いつもよりたくさん歩いて病室に戻ると看護師さんの交代時間で、今日の昼間の担当は私の担当看護師とされていて当初から一番お世話になっている方だった。退院が決まったことをとても喜んでくれて、嬉しかった。

昼食は麻婆豆腐! これはもう、ご飯にのせて麻婆豆腐丼にするしかないでしょ。そしたらスプーンでしょ。スプーンでワシワシと食べ、美味しさを存分に味わう。その代わりおかずは箸で頑張った。

13時からまず手のリハビリ。実は太めの多色ボールペンのペン先をはずしたものを印鑑サイズの円柱に見立て、上下を入れ替える作業の練習をしていた。ところが実際はほぼ垂直のボードの穴に差し込んであるのを抜いて入れ替えなければならず、勝手が違い、なかなかうまくいかない。く〜っ。額に汗が浮かぶほど頑張ったんだけど、指に力が入りすぎて余計にうまく動かない。力を抜く練習をしないと。

もっとここでリハビリしたいけれど、残念ながら入院患者専用なので、外来でのリハビリを希望する場合は別のリハビリ施設への紹介状が必要らしい。「お古だけど良かったら。内緒で」と上下の色が褪せた円柱を1本、練習用にいただいた。ありがとうございます!

足のリハビリでは、一連の動作のあと2種類のバランスポーズがどちらも今までで一番長くキープできて嬉しかった。先生との最後のお散歩となる歩行訓練では、お願いして会計の場所や、外に出てバス停の方向も確認させてもらった。これで明日は大丈夫。

15時からシャワー。洗い終え、着替えようとするタイミングで強い引き付けが連続2回。しばらく休まないと動けず、危うく着替えが間に合わなくなるところだった。勘弁してほしい。

ベッドに座って休んでからドライヤー。そのあと汗が引くのを待って新しい甚平に着替える。この甚平も明朝まで。

…と退院を前に感慨に耽っているところヘ、会計の概算額のお知らせ。眼科で聞いた高額医療費の限度額より多いと思ったら、食事代も含まれていた。それなら納得。とはいえ6月と7月に渡ってしまったのがアンラッキー。あと1週間早く発症していたらひと月以内に収まって、医療費はほぼ半分で済んだのに…。いやいや、軽症で済んだからこそ言えること。贅沢を言ってはいけない

夕食はおかずがなかなかハードルが高かったけれども、ときに突き刺したりするマナー違反を自分に許しつつ、どうにかクリア。

食後に歯を磨き、薬を飲んで、だいぶ経ってから看護師さんのチェック。「あれ?」 ん? 「血圧の薬、飲んじゃった?」 え? あ! しまった!! 2回目のやらかし。バカバカバカ〜! 猛省。帰ったら、朝の薬と夜の薬を別々に管理しよう。

テレビはほとんど見ないでいたけど、今夜は特別。22時からの倫也くんの新しいドラマと「薬屋のひとりごと」の最終回。どっちもとても良かったから、帰ってからTVerでまた見ようっと。

零時すぎにかなり強めの引き付けが立て続けに起こり、落ち着くまで時間がかかった。退院したら、ひとりの気楽さでリラックスできてこの症状も治まるといいなぁ。

そんな退院前夜のお食事。