まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

トリスタンとイゾルデ

メトロポリタン・オペラのライブビューイング、今シーズン第6作の「トリスタンとイゾルデ」は5時間超えの大作で、チケット代も普段の4千円弱から5千円ちょっとに上がる。それでも歌舞伎座昼夜いずれかの一等席の3分の1に満たないのよねぇ。

長丁場に備え、しっかり腹ごしらえをしていこうとサイゼリヤで久しぶりにランチメニューからディアボラ風ハンバーグとライス。まだチキンがないと思ってそうしたんだけど、昨日から徐々に販売が再開されているらしいことを帰宅後に知ることとなる。

東銀座の東劇で13時半に上映開始。トリスタン役のマイケル・スパイアーズは初めましてかもしれない。イゾルデ役のリーゼ・ダビッドセンは、作シーズンの「フィデリオ」でレオノーラを演じたときにはお腹が大きく、双子のママとなって復帰。この2人の歌唱がまさに圧巻で、そこにウィーン国立歌劇場の無料配信でたくさんの役を観てきたトマシュ・コニエチュニがクルヴェナールとして加わり、ブランゲーネはこの役を何度も演じているベテランのエカテリーナ・グバノヴァ、寛大なマルケ王を「チャンピオン」の主役以来、大活躍しているライアン・スピード・グリーンという豪華な配役。ユヴァル・シャロンの新演出は映像の使い方も斬新で、2人の主役の影法師のような別の2人を登場させ、イゾルデがトリスタンの喉元にナイフを突きつける場面からそのナイフの切先が大写しとなるとそれがそのまま奥のセットとなり、そこに実在の二人が現れる。この影と実在を効果的に使い分け、トリスタンが瀕死の状態に陥る場面では、横たわるる自分を見下ろしながらアリアを歌う。ヤニック・ネゼ・セガンが指揮するワーグナーの音楽も圧巻で、この公演のために作成されたという木製の長いイングリッシュ・ホルンが舞台上で演奏される場面はその豊かな音色といい、とても印象的だった。

ラストでイゾルデが駆けつけたときにはトリスタンは息絶えていて、イゾルデは「あなたとともに死ぬために来た」と歌うのだけれど、今回の演出ではイゾルデはこの時、大きなお腹を抱えていて、お腹に子供がいる女性は死のうとしないんじゃ? と思ってしまった。まぁ、演出を変えても歌詞は変更できないけどね。その後、イゾルデにも死が訪れ、ブランゲーネに抱かれていた赤ん坊をマルケ王が抱きとめ、頬ずりをして幕となる。トリスタンが傷を追ってからそんなに時間が経っていないはずなのに、と理屈を言えばそうなんだけど、マルケ王が嘆く通り主役の2人だけでなくクルヴェナールも他の近臣たちも争って死に絶えてしまう中、新たな命の誕生は希望の象徴なのかもしれないと思った。

これまでにも様々な演出を観てきたこの作品は、ワーグナーの壮大な音楽に圧倒されつつも、冗長な印象が拭えずにいたのだけれど、今回は長いと感じないほど、圧巻な舞台だった。ブラボー!!!

18時40分頃の終演後、どこにも寄らずに直帰し、あるもので適当に夕食。星野源さんがラジオで激賞していた「松山あげ」を生協のカタログに見つけ、買ってあったのを思い出し、小松菜を炒めたあとに加えてみた。見かけは油揚げに似ているのにサクサクな食感。インスタントのスープにもトッピングしてみたら、それも美味しかった。どこか近くのスーパーでも売っているかしらん。探してみよう。

1億円超えの鑑定が飛び出した「鑑定団」に続いて「時すでにおスシ」をリアルタイムで見たあと、鑑定団と時間がかぶる「リボーン」を TVer で。小日向さんが演じる父親が予想外のクズっぷり。一生さんがIT社長だった自分の記憶を持ったまま、死んだはずの野本英人に転生してしまったという設定で、同じ時代にその IT社長も生きている。ということは、英人も社長に転生しているのかしらねぇ。この先の展開が楽しみ。