昨日に続き、カンタを進める。まずは、昨日の写真では濃淡の濃い色のほうだけだった3つの渦巻きに淡い色を入れるところから。
針を動かしながら、斎藤さんの OTTAVA conbrio を聴いたあと、録りだめしていたストックの中から何年か前のプレミアムシアターを観る。古楽器とカウンターテナーのコンサートに続き、「テンペスト」に登場するプロスペローとその娘ミランダの愛憎を描く新作オペラ「ミランダ」。タイトルロールを演じるのは大好きなケイト・リンジー。さらにそのあと、映画仕立てのオペラ「蝶々夫人」がミレッラ・フレーニの蝶々さんにプラシド・ドミンゴのピンカートン、指揮はカラヤンというお宝映像で、録画したきりこれまで観ずにいたことを後悔するぐらいインパクトの強い作品だった。視聴後、まとめて1タイトルとして録画されていたのをダビングしやすいよいうに3分割。
蝶々さんがピンカートンと出会ってから結ばれるまでの間、女性たちはお面のように顔だけを白塗りしているのが異様だったけれど、衣装はオペラの舞台でよくあるように和風っぽいだけでやたらと派手にしたりせず、ごくシンプル。ピンカートンが去ってからはアメリカ風に洋装で暮らし、ピンカートンの妻としての蝶々さんの矜持を表していた。ラストは演出によって様々に異なる中、今作では、自室にピンカートンを呼び出した蝶々さんが武士の切腹さながらの死に装束で、現れた彼の眼の前で短刀を自らに突き立てる(後ろから撮っているので突き立てたことが分かるだけで血が出たりはしない)。そしてその瞬間、ピンカートンは障子を突き破って逃げ出すところで静止画になり、そのまま終わる。オペラ界きってのダメ男ぶりがしっかり強調されていた。

観ながらせっせと針を動かし、カンタはそれなりに進んではいるものの、下の3つの渦巻きのサイズがそろいすぎちゃったかなぁ。あと、1枚目のカンタはマス目のように糸を密接させる模様が多かったから、その部分は生地に厚みが出てしっかりした手触りだったんだけど、今回の渦巻きは線が重なる部分がないから薄手なのよね。配色を考えながら刺していくのは、渦巻き模様の繰り返しでもなぜかまったく飽きることなく、楽しい。