ゆっくりめに起きてひと息ついたら、にわかにリビングが散らかっているのが気になり、片付けを始める。ついテーブルの上にあれこれ置いちゃうのがいけないんだと分かってはいるんだけどねぇ…。
さて、と仕事モードに切り替え、木曜日に受注したもう1件のほうを進める。前に私が英訳をした契約書をもとに作成された別の契約書の英訳なので、もとの英訳をベースに修正していけば大幅に時短できるはず。ちょっと想定外の問題もありつつ、ひととおり修正が終わり、外で食事を済ませてから見直しをしよう、と支度を済ませて出かけようとしたら、雲が多い空にぽっかり青い窓が開いていた。遅いランチと見直しを済ませ、ケーキの材料を買い揃えて帰宅する頃には夕焼け。
帰宅して、パソコンを起動したら、左團次さんの訃報が飛び込んできて、呆然。今月は初日からずっと休演していらしたので心配はしていたのだけれど、まさか、そんな…。ショックが大きすぎて言葉にできない。信じられない。信じたくない。
立ち上がる気力もないまま2時間近く経ってしまい、やるべきことをやらねば、とキッチンへ。リンツァートルテ風のレシピに「3日目以降が食べ頃」と書かれていたので、水曜日の絵の教室用に、今日のうちに焼こうと材料を揃えておいた。レシピの倍量で、直径20cm の丸いタルト型と15cm四方のスクエア型に生地の半量を分けて入れ、ブルーベリーの粒が残っているタイプのジャムをたっぷりとのせ、その上に残りの生地を広げる。袋で絞ってリボン状に生地をのせるのがオーソドックスな形なんだけど、今回のレシピはたっぷりナッツをのせるのがポイントなので、上の生地はただ広げるだけ。最初に生地を入れすぎたのか上の生地が足りなくなってしまい、全体に広げるのが大変だった。その上にミックスナッツをぶんぶんチョッパーで粗く砕いたものをたっぷりとのせ、オーブンで35分。いい感じに焼き上がった。
英訳の修正は火曜日までと納期に余裕があるのだけれど、せっかく見直しを終えたので、仕上げの修正を済ませ、送信。その際、またしても受注前にレートの増額について相談するのを忘れてしまったことに気付き、メールに書き添える。
これで今日やるべきことは終わった…。悲しみがまた押し寄せてくる。左團次さんが亡くなった時間、私はニャンドゥティのワークショップで楽しく過ごしていた。今月は男女蔵さんは御園座、男寅さんも明治座に出演中。男寅さんは終演後に駆けつけただろうか。最後の舞台は1月の国立劇場での羅漢尊者のお役。観に行ったし、Eテレでの放送も録画してある。数日後には、歌舞伎座を観劇予定。でももう、あのお姿を拝見できないと思うと…。悲しすぎて、言葉ではどうにも言い表すことができない。