まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

斜線織り

早くも10月。神無月。愛用しているほぼ日手帳は1日1ページのタイプで、真新しいページが徐々に残り少なくなっていく。日に日に薄くなっていく日めくりカレンダーと同じ感覚。1月分の手織教室の申込の抽選日で、はずれると来るはずの電話連絡が来なかったから、予約確定。良かったー。

WOWOWがメトロポリタン・オペラのライブビューイングのうち「ランメルモールのルチア」の2010-11年シーズン版と最新シーズン版を続けて放送。今までこんなことなかったんじゃないかしらん。ナタリー・デセイのルチアは今も記憶に鮮やかなのに、もう十年以上も前なのねぇ。こちらはすでに録画してあるのだけれど、せっかくなのでまた観ちゃう。彼女は声帯の手術を繰り返し受け、2013年にはオペラから退いてしまったので、今となっては貴重な映像。

観ながら、夕べほどいてしまったニャンドゥティも気になるものの、うかうかしている間にもう手織教室まで数日しかないので、斜線織り続きを進めることにした。

経糸は赤・白2色の中細の毛糸を使い、緯糸は白の並太と中細を使って進めていたのだけれど、このためにネットで購入した織り機「ユッタ」は4羽(1cmに経糸4本)よりも粗く、経糸経糸の隙間がやや広いので、赤い経糸を線状に浮き上がらせようとしてもばらけた印象になってしまう。ということは、経糸を太くしたほうがいいんじゃ?

普段の織り機だと、最低でも1m 近い経糸を数十本張るので、経糸を張り直すのは大変な作業だし大量の糸が無駄になってしまうので、よほどのことがないと張り直す気にはならない。でもユッタの場合は経糸の長さが短いのでハードルが低く、すでに織った分の緯糸をほどき、経糸を張り直すことにした。

白の毛糸はそのまま使うことにして、手持ちの毛糸から太めのネイビーを選ぶ。赤・白での試し織りで斜線織りの感覚がだいぶつかめてきたので、せっかくならムーミンにしようかな、と方眼紙にドット絵のようなムーミンを描き、織り始めた。ところが、実際の織り目は方眼のような正方形ではないので、どうも形がうまくいかない。また、赤・白のときと同じように、白をベースにネイビーの線が浮かぶ形で進めていたのだけれど、ムーミンならネイビーのベースに白で描くほうがいいんじゃ? と思いつき、そうなるともう、やり直さずにはいられない。形も、トレーシングペーパーにコロンと丸いムーミンの顔を手描きし、綴れ織りのように進めることにした。

ムーミンの顔だけだから縦長の織地の半分未満で済んでしまうので、途中で白のベースにネイビーで描く形に変え、スナフキンのシルエットを入れてみようかな。

作業をしている間にナタリー・デセイのルチアは終わり、最新版のほうは録画しながら、WOWOWで生配信されている韓国オープンの準決勝戦を観る。シャポバロフがブルックスビーを下したあと、西岡くんがコバチェビッチを制し、明日の決勝戦はシャポバロフ対西岡くん!

斜線織りはこのまま進めていけば良さそうなので、ひとまず中断。ほどいてしまったニャンドゥティのほうも方針を考え直さないと。竹ビーズはメタリックすぎるのが気になり、もっと生成りの糸にしっくり合う竹ビーズを探すことにして、竹ビーズを使わない模様を再考。そうなると、しずく型の下中心にビーズが来るようにしたくて、土台の糸の本数を調整する必要があり、型紙から作り直し。

川本喜八郎さんの人形による「平家物語」の第三部全12話を観ながら作業を続け、1話20分程度なので3時間ちょっとで観終えた。木曽義仲の最期まで。吉川英治さんの「新・平家物語」をもとにしていて、壇ノ浦での平家滅亡までを描き、第五部まで続く。三谷ドラマとはまったく違う世界観で、どちらもそれぞれに面白い。

しずく型のピアス/イヤリングのバリエーション、ペのひとつを作り終えた。今度はほどかずに済みそう。