まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

下北沢へ

しっかり寝ておかないと、と思いすぎたのかなかなか寝付けず、しかも細切れに目が覚めてしまうというよくないパターン。せっかく久しぶりの本多劇場なのにー、と不安を抱えつつ下北沢へ。

もう30年余りずっと観続けてきた加藤健一さんの舞台、しかも一人芝居。そして今日はその千穐楽。とてもとても楽しみにしていた。日本初演ジャスティン・ブッチャー作「スカラムーシュ or 7つの白い仮面」。サーカスのバックステージに仕立てた舞台の上には所狭しと様々な小道具が並び、長い杖は白い布をかぶせると蛇使いの蛇になったりする。ピエロのメイクで自らの数奇な運命を語るスカラムーシュ。彼がこれまでに転々としてきた場所の映像が背景のスクリーンに映し出される。一人芝居だから、舞台上には加藤さんただひとり。膨大な台詞。時には前転したり、床に突っ伏したりと大きな動きをまじえ、語り続ける。

加藤さんの一人芝居と言えば何度も再演されてきた「審判」。戦火の中、極限状態に置かれ、生き残った男が被告として裁かれる。初めて観たときの衝撃は今も忘れられない。あまりに悲惨な状況を言葉で再現することによる消耗は激しく、カーテンコールに現れる加藤さんは毎回、立っているのがやっとというほどやつれて見えた。でも今回のスカラムーシュは、一人芝居としての負荷の大きさは変わらないはずなのに、花火の映像を背景にブランコで現れるラストからカーテンコールに至るまで、加藤さんはずっと笑顔。ラストのビジュアルはファンタジックでとても美しかった。

ああそれなのに、睡眠が十分でなかったせいで、ところどころ意識が飛んでしまっていたみたい。悲しい~。再演を切に希望。

自宅の最寄駅まで戻り、コメダ珈琲のテーブルが広いカウンター席に落ち着き、夕べ終わらせた英訳の見直し。約2時間の作業で見直しが終わり、帰宅後、夕食を簡単に済ませてから「鎌倉殿の13人」を見て、その予想を上回る壮絶な展開にしばし呆然。英訳の修正に取り掛かるのが遅くなってしまったけれど、気を取り直して作業に集中し、こちらも約2時間で終了。でも日付が変わってしまったから、送るのは明日にしようかな。

スカラムーシュ or 7つの白い仮面」は日本初演ということもあり日本語版が見当たらないため、英語版のペーパーバックをアマゾンでポチッ。