まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

トリスタンとイゾルデ

朝イチで、手織教室8月分の施設予約申し込み。毎月、月末の1週間が申込期間で、今月はまだだったのを昨日ふと思い出した。思い出してよかったー。

午後の早い時間にホットヨガ。ヨガビギナーのクラス。レッスン前の10分ヨガでは、スタジオで販売している美容器具を使って筋膜リリース。小さなソーラーパネルが付いていて、それがスタジオ内の照明から光を取り込んで微弱電流を発生させるんだそうな。他にも、レッスン前に水素等のサプリが配られたり、レッスンが終わって帰るときに受付で水で溶くタイプのダイエット飲料の試飲があったり。こういうの、全部スルー。

帰宅してひと息ついてから、はま寿司へ。期間限定メニューが次々に代わり、前回は新しいメニューに変わってからずいぶん経った頃に行ったらすでに終了してしまったネタが多かったので、今回は早めに行ってみた。写真は、鹿児島産藁焼き鰹たたきとゆず塩炙り真鯛。この炙り真鯛が今回のイチオシ。あと、写真はないんだけど、赤甘鯛の天ぷら握りも美味しかったなぁ。博多明太もちチーズ茶碗蒸しも気になる。でももうお腹いっぱい。

図書館で借りた「美術の窓」デッサン特集を読むつもりでコメダ珈琲に寄ったんだけど、満腹のせいか睡魔が来襲。振り払おうとしても強力で逃れられそうになく、あきらめて撤退。この暑かったり寒かったりする季節にちょうどいい肌掛布団はないかしらん、とニトリの寝具売場に行ってみたら、目に入ったのが私のニーズにぴったりそうな「温度調節布団」という商品名。サンプルをさわってみると、なんとも気持ちがいい。シングルスとセミダブルとで値段も重さも違う。うちのベッドはセミダブルだけど、敷布団と違い掛け布団なら小さめでもいいかも、とシングルスのほうを買ってみた。

ウィーン国立歌劇場の無料配信で「トリスタンとイゾルデ」。カリスト・ビエイト演出は独特で、キャストの脳内というか心象風景をそのまま再現しているかのように、イゾルデが現在に至る経緯を語る場面で、その場にいないはずのトリスタンとずっと抱き合っていて、彼女が最初から彼を愛していることが分かる。二人は媚薬のせいで愛し合うようになるのではなく、それぞれの立場ゆえに想いを胸に秘めていたのが媚薬の力で抗いようがなくなってしまうのだと納得できた。ただ、独特すぎて疑問の箇所も多く、二人が隣り合った別室でそれぞれの想いを歌う場面では、部屋の中にあるものを壊したり壁紙をはがしたり、自分の服を脱いだり破ったりしながらで、その意図もよく分からないし、やることが多すぎて歌に集中できないんじゃないかと思ったり。さらに、ブランゲーネがなぜか包丁で魚の鱗を取りながら歌う場面があって、その包丁をその後、トリスタンは自分の腹を割いてしまう。本来はメーロトの剣で重傷を追うはずなのに、その前にすでに大量出血。歌舞伎の舞台でも、切腹したあとしばらく台詞が続くことはよくあるけれど、このトリスタンはその後何日も死ぬことはない。瀕死の状態が続く場面で、全裸の男女が大勢登場。陰部を隠すこともなく、まさに一糸まとわぬ姿で、同性どうしだったり男女だったりで抱き合う者もいる。冒頭のイゾルデの場面と同様に、トリスタンの心象風景なのかもしれないけれど、必要性があるかと言われれば、ただ奇をてらったようにしか思えない。アンドレアス・シャーガーのトリスタンにマルティナ・セラフィンのイゾルデ。マルケ王を演じるルネ・パーペは体調が万全ではなかったのか、珍しく不安定に感じた。

幕間の休憩時間を早送りしても3時間超えの長いオペラで、見ながら手織を進めたものの、今の織り方は1段ごとに糸を拾いながらなので、なかなか進まなーい。