まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

オペラ2本

絵の教室でお世話になっている I さんのお誕生日が近く、今回は銀座のとあるお店の商品にしようと思い立った。一番のお目当てが全店舗で売り切れだそうで、予定とは違う組み合わせになったものの、きっと気に入ってもらえるんじゃないかと。

東銀座に移動し、前から気になっていたジューザバーガーでアボカドチーズバーガーとオニポテのセット。歌舞伎座のすぐ近くなんだけど、開演時刻の11時開店だから、なかなか行く機会がなかったのよね。間口は狭いものの、2階3階のイートインスペースはゆったり。ドリンクを受け取って2階に上がると、食べ物はスタッフが運んできてくれる。その都度、階段を上がり下りするのは大変そうだなぁ。私にはとても無理。バーガーを包む紙袋がついてきて、バーガーに刺さっているフォークをオニポテに使えば手が汚れない。バーガーキングのアボカドバーガーと値段はそれほど変わらないのに、何倍も美味しい!

時間を見計らって東劇へ。メトロポリタン・オペラのライブビューイング、シーズン6作目の「ナクソス島のアリアドネ」。3人の妖精たちが身長の2倍から2.5倍ぐらいある高いカートに乗り、カートの部分を隠す長いドレスが魅惑的。舞台裏でのインタビューによると、高さよりもカートの揺れに対応するのが大変だと。地下鉄のように揺れるのだと話していた。その状態で歌い続けるのはたしかに大変そう。

館の主の気まぐれで、悲恋のオペラと即興喜劇とを急遽、同時に上演することになり、その開幕までの舞台裏が1幕目、劇中劇が2幕目とハッキリ分かれる演出。オペラの作曲家とコメディエンヌが惹かれ合い、2幕目にも作曲家が登場してその場で楽譜を書き続ける演出も良かったんだけど、レアケースだったみたい。

劇中劇の主役となるアリアドネを演じるソプラノ歌手役のリーゼ・ダヴィドセンが素晴らしい! アリアドネのティアラは歴代の歌手が時代を超えて受け継いでいるそうな。

冒頭でMET総裁のピーター・ゲルプがウクライナの情勢に触れ、今作は喜劇を含む内容ではあるがウクライナの状況を軽視しているわけではない、我々の心はいつもウクライナの人々とともにある、と話していた。第7作は既に収録済みだから、同じメッセージが語られているのかな。第8作が収録される来月にはもう争いが終結してそんなメッセージがいらなくなっているといいな。

帰りに銀座シックスの蔦屋銀座に寄ったら、絵の教室のWさんが絶対に気に入ってくれそうな猫のイラストエッセイ本を見つけ、Wさんの誕生日は半年ぐらい先なんだけど、そのときに手に入るとは限らないから、2冊セットで買ってしまった。

帰宅後、ウィーン国立歌劇場の無料配信で「ランメルモールのルチア」を観る。これより前に「ばらの騎士」も配信されていたんだけど、仕事やら何やらでバタバタしていた先週のことで、ようやく時間ができたときには配信が終わってしまっていた。サイトに配信開始の日時だけで、終了日時は掲載されていないんだもん。

リゼット・オロペーサのルチア、良かったなぁ。抱きしめてあげたくなるようなルチア。ベンジャミン・ベルンハイムのエドガルド。恋人のエルガルドと引き離され、エルガルドは心変わりしたと兄に騙されアルトゥーロとの結婚を強いられ、それを承諾したことをエドガルドに責められ、正気を失い新郎を刺殺してしまうルチア。たしかにかわいそうなんだけど、何も知らずに花嫁に殺されてしまう新郎のほうが気の毒よね。

狂乱の場でのルチアは血まみれのウェディングドレス。でもカーテンコールでは、純白のドレスに着替えて登場。いつもそうだったかなぁ。過去の作品の記憶が…。