まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

サンシャイン・ボーイズ

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下北沢へ行く前にサイゼリヤでブランチ。お目当てはフレンチトーストだったのに、入口の貼り紙に「本日売り切れのメニュー」としていくつか記載がある中にフレンチトーストも入っていてガッカリ。注文前にその残念な思いをスタッフさんに伝えると、「あ、あるかもしれません。少々お待ちください」と厨房に走って行って「あるそうです!」との嬉しいお知らせ。どうやらその貼り紙は夕べのもので、開店直後だったのではずし忘れていたらしい。何にせよ、ラッキー。デザートとしてではなく主食として、ガーデンサラダとの組み合わせ。ふわとろで、甘すぎず、美味しい ♪

下北沢はいつ以来? と調べてみたら、去年の9月、2019年の10月、5月と過去3回のいずれも加藤健一事務所の公演で来ていた。そして今日も本多劇場加藤健一事務所の「サンシャイン・ボーイズ」。本来は2020年に予定されていたのがコロナ禍で延期になった作品で、事務所創立40周年、加藤さんの役者人生50周年を記念する公演の第1弾。ニール・サイモン作で、三谷幸喜さんが旗揚げした劇団「東京サンシャイン・ボーイズ」の名の由来にもなっている。

往年のヴォードヴィル大スターコンビを加藤さんと佐藤B作さん。意外なことに初共演。最近は「鎌倉殿の13人」での甲冑姿をよく目にしているので、老優としてのスーツ姿が新鮮。B作さんが演じるアル・ルイスはとうに引退し、片田舎で家族と暮らしている。一方、加藤さんが演じているウィリー・クラークは、今も現役の役者だと自認しているが仕事はほとんどなく、マネージャーを務める甥を困らせている。そんな2人に、一夜限りでコンビを復活し、一斉を風靡した名作コントを演じてほしいという企画が持ち込まれ、二人は再会するが、頑固じじい同士で意地を張り合い、一触即発の険悪な雰囲気。果たして11年ぶりの復活は成功するのか。… ネタバレになるので、ここまで。

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いやもう、昔からお互いに大嫌いだったと言い合う二人が息がぴったりで、絶妙な掛け合い。これまで共演がなかったことが不思議なくらいの名コンビ。楽しかったー!

今回のパンフレットは過去の公演を写真で振り返る特別版で、550円のところ、千円札でお釣りはいりません、とささやかな寄付。チケット代にもプラスアルファしたのはこの公演だったか、ひとつ前の公演だったか、記憶が曖昧。

本多劇場に行ったら、同じビルにあるヴィレヴァンに寄るのがお約束。ここの書籍コーナーでは思いがけない拾い物をすることが多い。今日の1冊は「はじまりが見える世界の神話」。様々な国で世界の始まりがどのように伝えられているかに興味を抱いた。挿絵も美しく、読むのが楽しみ。

帰りに北千住でルミネに寄り、富澤商店でケーキに必要な芥子の実と全粒粉などを購入したあと、レストラン階の「おぼんdeこぼん」じゃなかった「おぼんdeごはん」で「麦富士豚のすりおろし野菜ソース」定食。麦富士豚というのは、その日本的なネーミングからは意外なことにカナダ産で「大麦育ちの三元豚」とのこと。なんとなく甘味がほしくて白玉あんみつを一緒に頼んだら、ボリュームたっぷり過ぎてお腹がくちい。… 「くちい」って漢字でどう書くんだろう? とスマホで調べたら、基本的にはひらがなで、二葉亭四迷が「満い」という字をあてた例があるとのこと。なるほど。

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ご飯とお味噌汁はおかわり自由で、普段はおかわりなんてしないんだけど、周囲のテーブルで続々おかわりしていたのでちょっとその気になり、お味噌汁だけおかわり。隣りの女性が自前のタッパーにおかずを詰めていて、食べきれないからではなく、運ばれてきてすぐだったから、最初からそのつもりだったみたい。彼女、ご飯とお味噌汁の両方をおかわりしたあと、さらにお味噌汁をもう一杯。ご飯もタッパーに詰めるのかと思ったら、さすがにそれはしていなかった。多分。

夜には「ミステリと言う勿れ」に続き、しばらく前に録画しておいた1981年の「リゴレット」。パヴァロッティの公爵で、舞台中継ではなく映画のような演出なのがユニーク。これはもう保存版!