午前中から林田さんの OTTAVA Andante をオンデマンドで聴いていたら、今日の徹子の部屋は吉右衛門の追悼だということを放送が始まる直前に気が付き、Andante を中断して視聴。孫の和史くんの話をするときの優しい表情。和史くんが丑之助を襲名して牛若丸を演じた舞台で、吉右衛門と菊五郎という二人の人間国宝がともに祖父として目を細めて見守っていたことを思い出す。本当に逝ってしまったんだなぁ…。
徹子の部屋が終わり、Andante に戻ってほどなく、お久しぶりのクライアントから和訳の依頼! 以前に手掛けた案件の続きの書類。すぐに見積もりの返信をしたところ、スムーズに受注が確定。またしばらく開店休業状態だったから、ありがたいわー。とはいえ、ひとまず保留して出かける準備。
有楽町の朝日ホールでイッセーさんの一人芝居「妄ソー劇場すぺしゃる」シリーズ「老いも若きも蚊帳の外」。原宿クエストで最後にイッセーさんの一人芝居を観たのはいつだっけ? と調べてみたら、なんともう9年も前。そんなに経ってしまったのねぇ。Q列とだいぶ後ろの席だったので、双眼鏡を持参。舞台の下手にはハンガーが置かれ、衣装がかかっている。そう、イッセーさんは舞台上で着替え、メイクもし、それまで演じていたキャラクターから素に戻り、また次のキャラクターへと変身する過程をそのまま見せてくれる。その素に戻る瞬間がとても魅力的なのよねぇ。… と、始まる前からワクワク。
開始前のアナウンスもイッセーさんの声で、最初に登場したのはロリータファッションの女の子。白く長い巻き髪、ピンクでフリフリのワンピースには水色のクマがプリントされていて、ハイソックスにもクマさん。真っ赤なハート型の小さなショルダーバッグはキラキラと輝いていて、スマホカバーも同じ用にキラッキラ。お母さんとの電話で大いに笑わせてくれたあと、イッセーさんは中華料理店のおばちゃんに変身。さらに、高速道路に自転車で入り込んだおじさんや、真っ赤な衣装の女性プロデューサー、国会でどんな質問をされても煙に巻いてしまう議員、クエストの頃にもあったイッセーさん手作りの人形を使った立体紙芝居に続き、最後は大好きなひとみちゃん! 9年前にクエストで最後に会ってから今日まで、ひとみちゃんも元気でいてくれたのねぇ、とまるで実在の人物であるかのように嬉しくなってしまう。楽しかったー!!
クリアファイルを持って行き忘れたので、シワシワになっちゃった…。
帰宅後ひと息ついてから早速、和訳をスタート。ウィーン国立歌劇場の無料配信が続いていて、ドニゼッティの「愛の妙薬」は先週の土曜日に2016年6月の上演が配信されたばかりなのに、今夜は2018年2月の舞台が配信されていたので、それをBGMに和訳を進める。なんという贅沢。3時間半ほどの作業でキリのいいところまで終わったので、続きは明日。