まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

歌舞伎座

アラームも鳴っていないのに目が覚めたのは8時半近く。今週は酵素風呂がいつもより早い8時45分なのに遅れちゃう! 電話しなきゃ! と焦ってスマホを手に取り、いやいや今日はまだ木曜日、と気がついて脱力。今日は歌舞伎座で、しかも第1部をパスして第2部からだから、早起きしなくていいんだった。やだわー、もう。

というわけで、ゆっくり午後に歌舞伎座へ。

第二部の初めは、三津五郎七回忌追善の「寿曽我対面」で巳之助が五郎を演じ、菊五郎が工藤で華を添える。最後に友切丸を手に駆けつける鬼王新左衛門を左團次さん! 襲名ならではの配役。

続く「連獅子」を仁左衛門と孫の千之助。麗しい二人。後半の毛振りも毛の動きが流麗、優美。まだ回している途中から拍手が起き、長く続いた。いいもの見せてもらったわー。間狂言は門之助と又五郎。安定したベテランの味わい。

第二部の終了後にはタリーズへ。くるみブローチをチクチク。

第三部は「花競忠臣顔見世」と書いて「はなくらべぎしのかおみせ」と読ませる。忠臣蔵の長い物語の中からピックアップしたいくつかの場面をギュッと凝縮したような作品で、スピーディーに展開していく。大序では猿之助高師直が顔も台詞も憎々しく、後半で瑤泉院に仕える戸田局として出てきたときには、歌舞伎にあまり詳しくない人にさっきの高師直と同じ人が演じていると言っても信じないだろうと思った。その瑤泉院を演じる尾上右近も大詰では義士のひとり大鷹文吾として登場。幸四郎は、冒頭と最後で若狭之助を爽やかに演じる一方、吉良方の清水大学として、酔態で由良之助にからみ、討ち入りの場では大立廻りを見せる。由良之助を演じるのは歌昇で、本心を明かすことができない苦悩と忍従、内に秘めた思いを爆発させる場面のどちらも秀逸で、この人は小柄ながら、端敵も滑稽な役もこなせるし、もっともっと注目されていい逸材だなぁ、とあらためて思った。

歌舞伎座地下の木挽町広場にはもうクリスマスツリー。ちょっと気が早すぎない? しかも提灯には「秋祭り」の文字。ちょっとねぇ。

帰宅後、くるみブローチを2つ。どちらも土台に使ったグラデーションの糸は同じなんだけど、布地の色を変えると印象が変わる。茶色いほうは赤い線が強すぎたかも。

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