まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

グレンチェック

土曜日にニャンドゥティのワークショップが終わり、火曜日には手織教室があるので、日曜日の今日は手織の整経。毎度毎度の自転車操業

ガンクラブチェックに続き、同じ「手織りのためのスコットランドチェック」という本を参考に、グレンチェックに挑戦することにした。基本の2色に差し色を加える3色の構成。

マフラーを織るにはある程度の分量が必要だから、手持ちの毛糸の中からその分量に足り、太さが同じで、かつ配色もいい組み合わせを選ぶのはなかなかに大変。あれこれ悩んだ末に、白と黒の2色にブルーグレイを差し色にすることにした。ブルーグレイの糸は素材がちょっと違うのが気になるものの、白・黒の糸と同じ太さで他に相性のいい糸が見つからなかったものだから。

経糸の本数をなるべく多くするために8羽の筬を使い、黒を4本、白を4本、その組み合わせを4回で計32本が千鳥格子になり、黒を2本、白を2本、その組み合わせを4回のうち3回めの黒だけをブルーグレイに替え、計32本がストライプの部分になり、32本ずつ互い違いに並べていって、千鳥格子で始まり千鳥格子で終わるように、32本 × 7 = 224本。

それだけの本数になると整経棒の長さが足りず、2回に分けて 220cm 余りの経糸を測り、筬の溝に1本ずつ通す作業にも時間がかかる。でもその作業が終わると、2色の経糸が4本/2本ずつ並んでいるので、4枚綜絖用のタイアップは比較的簡単。

整経が終わって試し織り。グレンチェックといえばトラッドで細かく引き締まった模様というイメージで、本の写真もそのとおり。でも織り機の上に展開される千鳥格子は4×4と大きく、本の写真を16倍ぐらいに拡大したような状態。ううむ。でも経糸の本数からして、8羽で織ればどうしてもこうなる。それにこの糸では、8羽より密に織るのは難しい。これはこれでいいんだ、と割り切って織り進むしかなさそう。

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作業をしながら、ATPファイナル初日の第1戦を観る。メドベージェフ対フルカシュ。意外にもフルカシュが優勢な場面もありフルセットにもつれこんだものの、最後はメドベージェフが突き放して白星発進。

そのあとプレミアムシアターで英国ロイヤル・オペラの「フィデリオ」。新国立劇場で生の舞台を観たことがあり、ウィーン国立歌劇場の配信でもいくつかの演出を観ていて、ロイヤル・オペラは今回が初めて。リーゼ・ダヴィドセンのレオノーラにヨナス・カウフマンのフロレスタン。第1幕は比較的オーソドックスな演出だったのだけれど、第2幕の牢獄の場面ではなぜか背後に大勢が黒いジャケット姿で観客のように座っていて、フロレスタンを殺そうとする謀略の一部始終を目撃し、その顔のどアップが背景として映し出される。本来は地下の牢獄だから真っ暗なのに、今回の演出では明るいままだから、フロレスタンがレオノーラを目の前にして自分の妻だと気づかないのが不自然に思える。ラストでレオノーラもフロレスタンも黒いジャケットに着替えるのもよく分からなかった。とはいえ久しぶりのオペラ鑑賞だったし、なんといってもカウフマン。1月にようやく再開されることになったMETのライブビューイングが待ち遠しい!