まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

映画/献血

「今日から献血ができます」と日赤から連絡がきたのが数日前。いつも有楽町の献血ルームでしているので、近くのヒューマントラストシネマ有楽町で映画を見てから献血しよう、と時間の調整をして献血の予約を入れた。映画のほうもネットで予約してもよかったんだけど、今月末が期限の割引クーポンがあり、そのクーポンは窓口でしか取り扱いがなかったものだから。

普段は西日暮里から山手線で有楽町というルートで行くことが多い。でもこの週末は山手線が一部で52時間も運休していて、運行している区間も影響が出ているようなので、千代田線で日比谷に出てから徒歩で有楽町へ。この程度ならさすがに迷わない。

先に窓口で席を選んで発券してもらい、そのあとスタバで時間調整。マスタードチキンのフォッカチャで軽く腹ごしらえも済ませ、図書館で借りた「ほおずき地獄」を読む。

さて、映画館へ。ムーミンの原作者トーベ・ヤンソンの半生を描く「TOVE」を観る。日曜日ということもあり、入りは悪くない。

母国でヤンソンと言えば彫刻家の父のほうが有名で、本業の油絵で芸術家としての評価が得られず、父と衝突しながら葛藤する一方、妻子ある議員との不倫や女性演出家のヴィヴィカとの交際(当時、フィンランドで同性愛は違法とされ、病気と扱われることもあった)にのめり込み、苦悩しながら、トゥーティッキのモデルとなるトゥーリッキに出会うまでを描いている。愛する気持ちと、常に自由でありたい渇望。画家としての思い。トーベ自身に焦点を当てた作品であって、ムーミンの原作者というのは彼女の一面でしかない。とはいえ、映画の中でのムーミンの扱いがとてもドライで、トーベにとってムーミンの人気はむしろ負担だったようにも見えるのがちょっと寂しかった。私にとってムーミンは、単に可愛くて好きなキャラクターというだけでなく、翻訳の道に進むきっかけとなった大切な存在だから、思い入れが強すぎるのかもしれない。

映画館から交通会館の中にある献血ルームへ。受付で待たされるほどの大賑わい。普段は平日に来るから、こんなに混んでいるのは初めて見た。食事やサプリで鉄分強化に努めた甲斐あって、予備採血でヘモグロビンの基準値を余裕でクリアし、本採血もスムーズに完了。

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献血するたび、無料のドリンク自販機とお菓子だけでなく、他にもいろいろもらえる。今回は、蒸気のホットアイマスク「めぐりズム」2枚と、1本で7通りの機能があるというペン(ボールペン、インチ/cmの定規、プラス/マイナスドライバー、水平器、スマホスタンド)と、ポイントの特典として、ジップロック、ラップとの3択の中から面白がって選んだ血液パックのキーホルダー(血液型も選べる)。多機能ペンがどれほど役に立つかビミョーだけれども、毎回ユニークなラインアップ。さて、このキーホルダー、どこにつける???