まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

加藤健一事務所

今日もまたまた雨で気温が低めなので、七分袖の上に春秋用のパーカーを着込み、サイゼリヤのナスのミートソースでランチを済ませてから下北沢へ。本多劇場は久しぶり。

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もう30年以上ずっと観続けている加藤健一事務所の公演 vol. 110 は、ジョン・マーレイ/アレン・ボレッツ作の「ショー・マスト・ゴー・オン」で、1994年の上演時には「イッツ・ショータイム」というタイトルだったそうで、じゃあ原題は? と調べてみたら Room Service(ルーム・サービス)。たしかにホテルの一室が舞台で、ルームサービスも出てくるけど、タイトルとしては邦題のほうが適しているし、「イッツ・ショータイム」より今回の「ショー・マスト・ゴー・オン」のほうがより内容に即している。この辺が訳者の腕の見せどころ(ちなみに、1994年当時は小田島雄志さんの訳で、今回の訳はご子息の小田島恒志さん)。

新井康弘さん、土屋良太さんはじめ、いつもながら鉄壁のチームワークで、3つのドアを通じて次々に入れ替わり立ち替わりしながら、スピーディーな展開で大いに笑わせてくれる。ドタバタの間に突如始まる賛美歌では美しいハーモニー。面白かったなぁ。

小さな劇場だし、公演中止が相次いだこともあり経済的にも厳しい中で、チケットの発売に際して寄付のお願いがあったぐらいなので、1席おきでなく全席販売。観客の年齢層が歌舞伎座よりもさらに高く、始まる前も休憩時間も「ご歓談はお控えください」と書かれたボードを持ったスタッフが巡回しているのに、2人連れ、3人連れのおばさま方がまぁよく喋ること喋ること。もちろん全員マスクを着用してはいるものの、話しているとスタッフが飛んできて制止する歌舞伎座とは大違い。ようやく再開できた公演だから、どうか無事に千穐楽まで完走できますように。

帰りにヴィレヴァンに寄り、文庫本を4冊。そのうち2冊は松本大洋さんで、あとの2冊は谷崎潤一郎の作品集と、谷崎作品を様々な漫画家が手掛けた「谷崎マンガ」。ヴィレヴァンの本の売場は独特だから、歩き回るだけで楽しい。

コメダ珈琲に寄って「ソロモンの偽証」の続きを読んだあと、帰宅後にWOWOWのオンデマンド配信で全米オープン10日目、ジョコビッチ対ベレッティーニの準々決勝戦ジョコビッチは3回戦以降、3試合続けて第1セットを落としながら、その後の3セットを連取して勝っているのねぇ。準決勝の相手はオリンピックで敗れたズベレフだから、いっそう気合を入れてくるだろうなぁ。