日曜日の今日は自宅にこもり、まず手織教室と重なった18日の林田さんの OTTAVA Andante をオンデマンドで聴き、そのあとウィーン国立歌劇場からの久しぶりのライブ配信、モンテベルディのオペラ「ポッペアの戴冠」を観る。
これまではライブ配信があっても無観客での上演だったのに、新シーズンのプレミア上演である今回は客席に観客の姿があった。ヤン・ロワース演出、パブロ・エサス=カサド指揮で、皇帝ネロをケイト・リンジー。彼女はMETの「アグリッピナ」でも皇帝ネロを演じていて、どちらも現代風の演出で、皇帝というよりはワガママ放題の青年。「アグリッピナ」のほうではドラッグを鼻から吸い込む場面すらあったぐらいで、「ポッペアの戴冠」でのネロはそこまでではないものの、イメージは似ている。そしてそんな若者の役にケイト・リンジーはピッタリ。他には、スラヴカ・ザミクナイコーヴァのポッペア、ザビエル・サヴァタのオットーネ、クリスティーナ・ボックのオクタヴィア。
ウィキペディアによると、この作品のもとになる資料には歌と低音部しか書かれていないため、演奏者により楽器や演奏の形態が異なるそうで、今回は古楽器を用いているように見えた。
この配信が最後になるのか、ウィーン国立歌劇場のサイトには今後ライブイベントの予定はないと書かれていて、とっても寂しい。これまでにウィーン国立歌劇場の無料配信で視聴したオペラの作品数は、今回の「ポッペアの戴冠」で実に146作目。心から感謝。
そのあと、オペラからアニメへと一気に変わってまる子とサザエさん。まる子が「サザエさんのカツオってさぁ」と話題にしていて、なかなか斬新と言えるんじゃないかと。
さらにそのあと、BS12で「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」という長いタイトルのアニメ映画を見る。この作品に限らず、最近マンガのタイトルもやたら長いのが多くて、あまりいいトレンドとは思えない。アニメ映画って普段ほとんど見ないんだけど、「大人も泣ける」と宣伝されていたから興味を惹かれてしまった。泣くところまではいかなかったけれど、たしかにラストはうるっとしかけた。この作品のように、亡くなった人が手書きのメモを遺すという方法で気持ちを伝えてくれたら、いいよねぇ。あ、でも、もし恨みの言葉なんか遺されちゃったら怖いか。
… とあれこれ見る間に手織りを進めた。手織教室でアドバイスを受けたとおり、波型シャトルのカーブの浅いほうを使ってみる。
以前アップした左の写真に比べて、やり直した右の写真のほうがより「流紋」ぽくてイメージに近い。よしよし。