まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

飯田橋→渋谷

あいにく朝から雨。終日雨の予報。しかも予報では明日も雨。明日はテレビの配送なのに。

午後に飯田橋で整体。幸いこのところ耳鳴りは比較的落ち着いていて、特に以前は電子系のノイズのような音とクツワムシの鳴き声のような音がダブルで聞こえていたのに、最近はクツワムシがいなくなり、電子音のみ。それが整体の効果なのかどうか分からないけど、以前より快適に過ごせているのはたしか。

じっくり身体をほぐしてもらったあと、東西線半蔵門線を乗り継いで渋谷に移動し、東急本店8階の美術画廊で「水上泰財展」。絵の教室の今の先生も、中国に帰国したその前の先生も武蔵美の油絵科で水上先生に習い、度々そのお名前が出ていて、勝手にとても年配の方をイメージしていたら、会場に掲示されていたプロフィールによると生まれ年が私のほうが1年早い! ご本人とおぼしき方が会場にいらして、私は面識がないので、ご挨拶はせずに作品を拝見。油絵セクションとドローイングのセクションに分かれていて、同じモチーフを油絵とドローイングの両方で描いているものもあり、どれも素敵で、大きな絵もディテールまでじっくり見たくなる。普通に1周見た後、2周目も終わりに近づく頃、「丁寧に見て頂いて」と先生が声をかけてくださった。先生の教え子にあたるお二人に習っていることをお伝えすると、あの二人なら、とお二人のことをほめていらして、なんだか私まで嬉しくなってしまった。優しい語り口がとても魅力的。作品のお話も伺うことができ、贅沢なひととき。

そのあと下の階で丸善に寄り、翻訳関連の書籍を2冊。宮田昇「昭和の翻訳事件簿」と阿部大樹「翻訳目録」。

半蔵門線と千代田線を乗り継いで帰る間に「包帯クラブ」を読み終えた。面白かった。どうしてこんなに面白いのに今まで読まずにいたのかと後悔。

もう少し読書がしたくなり、コメダ珈琲に寄り「翻訳目録」を読み始める。精神科医でもある著者の翻訳にまつわる私的ノートに版画家タダジュンの挿絵がついていて、見開きのページごとにレイアウトが異なり、内容もそのレイアウトも挿絵もとても魅力的。売場でたまたま見つけた本。出会えてよかった!

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帰宅後、ウィーン国立劇場の「ナブッコ」を観る。無観客で上演され、ライブ配信後24時間限定で視聴できる。昨年6月に配信された2017年の舞台と同じギュンター・クレーマーの演出で、タイトルロールをプラシド・ドミンゴ。前日がドミンゴの80歳の誕生日だったそうで(左團次さんと同い年!)終演後、もう映像もないラストで「ハッピーバースデー」の歌声。こういうの、いいよねぇ。

さらにそのあとMETでも24時間限定の配信で、1985年の「トスカ」。ヒルデガルド・ベーレンスのタイトルロール、コーネル・マクニールのスカルピアに、カヴァラドッシはドミンゴ! 「星は光りぬ」がもう素晴らしすぎて、ひととおり観た後、そこだけさらに2回も聴いちゃった。METもドミンゴの誕生日に配慮して配信スケジュールを決めたのかしらん。

さあ、明日はテレビの配送だから、リビングを片付けておかないと。