まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

試し織り

寒くてなかなかベッドから出られず、毛布にくるまってウダウダしているうちに再び寝入ってしまうというのを何度か繰り返し、ようやく起床。寝室とリビングとでは大きな温度差があり、リビングの室温は17度ちょっと。前日の暖房の余熱なのかしらん。

なにげなくテレビを付ける。ああ、また調子が悪い。ついては消えの症状が再発し、10分ぐらいかかってようやく安定。BSで「おばさんデカ 桜乙女の事件帖」再放送。市原悦子さん、懐かしい。ご主人役の蛭子さんもわだ若くてお元気そう。このドラマ、女性刑事が同僚からも上司からも「ただのおばさん」扱いで、今ならセクハラでもってのほかと批判されそう。

歯科健診の予約を入れていたので、自転車で向かおうとしたら、あれ? 雨? 徒歩じゃ遅刻しちゃうかも、と思いながら傘を手に外へ出ると、ほとんどやんでる。ならいいか、と傘を駐輪場に置いたまま自転車で出かけると、いつになく混んでいてしばらく待たされた。これなら徒歩でも大丈夫だったな。いつもは女性の先生一人なのに、中から男性医師の声。新人さん? 一時的なお手伝い? きけないうちに助手さんによる健診がスムーズに終了。帰りにテレビの件で家電量販店に寄るつもりでいたのだけれど、また雨が降り出してしまったので急いで帰宅。やっぱり徒歩で行けばよかったなぁ。

手織りの整経を進めながら、ずいぶん前に録画しておいた邦画「凶悪」を観る。何人もの人を虫けらのように殺してなお罪悪感さえ抱かないような殺人犯でも、死刑を宣告されると死を怖いと平然と言う。そんな殺人犯をピエール瀧。彼に殺しを命じていた「先生」こと不動産ブローカーをリリー・フランキーが演じていて、被害者が殺される寸前の苦しみを大笑いしながら見ている悪人。「凪待ち」でも悪人を演じていたっけ。でも温和な役もぴたりとはまる。演技の振り幅が広いよねぇ。記者役の山田孝之の暗い目も印象的だった。

続いて、これもずいぶん前に録画した「影踏み」。横山秀夫の連作短編集を1本の映画にしたもので、山崎まさよし北村匠海が兄弟を、その二人に愛される女性を尾野真千子、彼女に恋する男とその双子の兄を滝藤賢一。原作は発売後すぐに読んだんだけど、漠然とした印象しか残っていなくて、新鮮に感じてしまった。読み直そうかしらん。

整経は、途中でミスしてカオスになりかけたけど、どうにか持ちこたえた。波型シャトルでの最初の作品は毛糸だったので、今度はシルクでやってみるつもりで、スベスベの糸だと波の形が定着しにくいだろうから、とある程度の太さとひっかかりのある「シルク紬」の黒を経糸に使い、千鳥格子のブックカバーに使ったグラデーションの糸を緯糸にして試し織り。よろけ縞のスカーフを初めて織ったときと同じ配色だから、うまくいくと思ったんだけど、カラフルなグラデーションなのに黒の経糸のほうが強く出て沈んでしまう。グラデーションの中にも黒が入っているせいかしらねぇ。

f:id:maru99:20210113011954j:plain

緯糸の密度を高めてみてもあまり変わらず、緯糸を単色にすることも考えたけど、どうもピンとこなくて、迷った末に全体的に明るいトーンのグラデーションの糸をネットで注文。なんとか手持ちの糸で済ませたかったんだけどなぁ。