今月の歌舞伎座は、15時40分からの第3部だけ。早めに家を出て、北千住のスタバでちょっとチクチクしてから、日比谷線で東銀座へ。
まずナイルレストランへ。「定番でいい?」ときかれ、「はーい」と答える。出てくるのはもちろんムルギーランチ。「完璧に混ぜてね」と言われるのもいつも通り。
美味しかったー。大満足で歌舞伎座に向かうと、ちょうど開場したところ。グッドタイミング。
客席ではマスク着用で、会話はなるべく控えるようにと何度もアナウンスされているのに、聞こえているのかいないのか、ずっと声高にお喋りしている年配の女性がいて、スタッフが同じ趣旨のボードを掲げていてもお構いなし。その人の席の近くまでスタッフが行き、ボードを示してようやく黙った。ところが、そのスタッフが通り過ぎたらまた喋り始めた。マスクをしているからいいと思っているのかもしれないけど、感染云々の前にうるさくて迷惑なのよねぇ、と思っていたら、近くの席の男性がたまりかねたように注意をし、やっと静かになった。やれやれ。
さて開幕。仁左衛門の石切梶原。敵役の俣野は左團次さんの息子の男女蔵さんで、梶原の家臣のひとりが孫の男寅さん。男女蔵さんの俣野はベリベリとして手強く、愛嬌もあって、よかったんじゃないかなぁ。歌六の六郎太夫に孝太郎の梢、俣野の兄の大庭は弥十郎。梶原が刀の切れ味を試そうと石の手水鉢に刀を振り下ろす場面は様々な型があり、仁左衛門は真っ二つになった手水鉢の間を飛び越え、舞台の奥から正面に出てくる。梶原が手水鉢の奥に居続ける型より、動きがあるし華やかでいい。仁左衛門の梶原がとても素敵だったので、終演後に地下の木挽町広場で、梶原の写真を1枚だけ購入。
その木挽町広場には、カボチャのランタンが飾られていた。歌舞伎座までハロウィンにならわなくてもよくない?
帰宅後、WOWOWで「ナポリの隣人」と「アンソニー・ホプキンスのリア王」を観る。どちらも胸がザワザワして辛い後味の映画だった。
観ながら手織りを進めたんだけど、字幕に着とられすぎたのか、幅が若干、狭まってしまったので、進めた分をすべてほどき終えたところで、今日はおしまい。「3歩進んで2歩下がる」どころか3歩下がって元にもどってしまったわー。