午前中にアルパの練習をしていて、さあ、そろそろ出かける支度、でもその前に、とパソコンに向かうと、同じクライアントからメールが5通。11時までに至急プルーフリードをお願いできないかという依頼のメールで、私が気付かずにいたものだから、最後のメールでは「すでに解決しました」と。あちゃー。すぐにお詫びのメール。
11時すぎに家を出て、国立に向かう。ベトナム料理のお店「サイゴン桜」までの道の途中でアルパの先生と合流。2人とも「春巻のせビーフン」のランチセットを注文。デザートはバナナケーキと黒豆のチャイの2択で、ここでも2人のチョイスは後者で一致。
美味しかったー♫
そのあとアルパのレッスン。グーグルドライブで共有してもらったデータをもとに練習していった曲のおさらいと、新たにもう1曲。こちらも基本的なデータはグーグルドライブ経由で、バリエーションの部分だけウォークマンで録音。レッスンの形式も多様化しつつある。
さらにそのあと、国立に手織りの工房があると伺い、気になっていたので行ってみるつもり、と言うと先生もぜひに、ということでご一緒に。思ったより遠くて営業時間が終了する17時にギリギリセーフ。私の織り機とはまったく違うタイプの織り機やカラフルな糸たち。興味津々だったんだけど時間も気になり、今日は見るだけ。オーナーの女性が出産を控えていて、一時的に休業する予定とのことなので、再開後にまた行ってみたい。素敵なオーナーさんだった。
帰宅後、METの配信を観る。1977年の「リゴレット」。以前METのライブビューイングで観たときは現代のラスベガスに舞台を移したもので、ウィーン国立歌劇場の昨年の配信は原作どおりに貴族社会の設定ではあったけれど、道化であるリゴレットの衣装はごく簡素なものだった。それが今回は、帽子も衣装もまさに道化のイメージどおり。これこそ本家本元という感じ。タイトルロールを演じるコーネル・マクニールは、「椿姫」のジョルジュより「トスカ」のスカルピアのほうが良く、端的に言って悪役顔なんだけど、リゴレットは娘への愛情とその娘を弄んだマントヴァ公爵への憎悪が入り交じる役なので、特に憎悪の表情が印象的だった。プラシド・ドミンゴの公爵。酷い男の役なのに相変わらず大人気で、アリアのあとの喝采がものすごい。リゴレットの娘ジルダは、コーネル・マクニールのジョルジュで椿姫を演じたイレアナ・コルトバシュ。その時のアルフレードもドミンゴだったから、メインの3人が同じなのね。
女たらしを自認してやりたい放題のマントヴァ公爵。ジルダと出会い、彼女だけは特別、と初めて本気で愛したかのように歌っていたのに、いざ思いを遂げてしまうともう他の女を口説き始める。クズよねぇ。そんな男のために命を投げ出してしまうジルダ。リゴレットが娘の亡骸を抱き悲嘆に暮れるところで幕が降りるのだけれど、果たして公爵はその後ジルダの死を知って何を思うのか。多少は思うところがあっても、こういう男ってきっと変わらないのよねー。