まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

ワークショップ前日

朝から雨で、自転車ではなくバスで酵素風呂へ。気温が低く身体も冷えているので心配だったけど、思ったより汗がよく出た。

終了後にタリーズに寄り、ニャンドゥティの型紙の作業。先生から頂いたコピーは形を線画したもので、糸を通す穴の位置が記載されていないので、複雑な形の線上に均等に点を手書きしていく。たとえば完成したばかりのドイリーの丸いモチーフの周囲のテープの部分。土台の糸がただの平行線なら簡単なんだけど、テープの内周と外周とでは長さが違うから、内周は内周で均等に、外周は外周で均等に、同じ数の点を打たないといけない。他にも中心線の位置とか、モチーフが重なり合う部分の点の処理とか、注意点がいっぱい。これまでの型紙には点もすべて入っていて、楽をさせてもらっていたのねぇ。

作業の途中でサイゼリヤに移動し、いつもどおりお気に入りのミネストローネを、と思ったら今日は欠品。もうひとつの「たまねぎのズッパ」もないと。あらまぁ。仕方なくランチのキーマカレー。ひとつひとつ点を打っていく地道な作業が終わったところで、デザートの「アマレーナ」。ダークチェリーの甘酸っぱさがとてもいい。

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帰宅後、メトロポリタン・オペラの配信を観る。ウィーン国立歌劇場の配信が終わっても、各歌劇場のおかげで3日連続のオペラ鑑賞。アルバン・ベルクの「ヴォツェック」は今シーズンのライブビューイングを東劇で観ているのだけれど、「よく分からなかった」と観た日のブログに書いていて、分からなかった理由は作品が複雑だからではなく、単に何度か寝落ちしたんじゃないかと、今回あらためて観て思った次第。

タイトルロールのペーター・マッティはこれまで、「セビリヤの理髪師」のフィガロや「アルジェのイタリア女」のムスタファなど、コミカルな役の印象が強かったんだけど、今回のような悲壮な絶唱に力強い歌声がピッタリ。妻マリーを演じるエルザ・ヴァン・デン・ヒーヴァーは以前「マリア・ストゥアルダ」でのエリザベス女王の拵えを油絵で描いたことがある。全体的に暗い装置の中で彼女の真っ赤な衣装がよく映える。二人とも、複雑すぎて覚えるのさえ大変そうな旋律にあれだけ感情を込めて歌い上げる凄さ。カーテンコールでも幕間のインタビューでも、身長の高いキャストやホスト(エリック・オーウェンズ)に囲まれて、小柄な指揮者ヤニック・ネゼ・セガンがひときわ小さく、ひとりだけ少年であるかのように可愛らしく見えた。

お風呂を済ませ、明日に備えてさあ寝よう、と思ったら「おやすみ日本」が始まってしまい、ついつい最後まで見てしまう。「眠いいね」ボタンが押された回数が一定数に達した時点で番組が終わるというユニークなシステム。独特なゆるーい感じが好きなのよねぇ。なによりクドカンの元気な姿が嬉しい。