まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

表参道

朝イチでクライアントから英文のファイルが届いた。久々に忙しくなるわー。でも今日はまだおあずけ。というのは、絵の先生のグループ展が開催中で、ギャラリーが表参道なので、ついでに枕のメンテをしてもらおうと13時に予約を入れてある。

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 早めに家を出て、ロンギングハウスという野菜が美味しいレストランでランチ。ベジタブルカレーにしてみた。陽射しが強くて汗ばむ陽気だったし、換気のためにドアも窓も開け放しているので冷房で冷え過ぎることもなさそうなので、セットのドリンクはアイスコーヒーをチョイス。これがまぁ、深みとキレがあってとても美味しかった。熱々のミネストローネもオリーブオイルたっぷりなのにあっさりしていて優しいお味。そしてなんともカラフルなベジタブルカレー。スパイシーで美味しかった ♪ もっと近所だったら通いつめたい。

食べ終えてひと息ついたらちょうどいい時間。枕のお店は目と鼻の先。カルテによると1年半ぶりだそうな。はじめましてのスタッフさんが2人で対応してくれて、そのひとりがなんとムーミンバレーパークのすぐ近くに住んでいるそうで、ひとしきりムーミンの話題で盛り上がった。約1時間でメンテ完了。何度でも無料でメンテしてもらえるから安心。

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青山通りを歩いてギャラリー「アルトン」へ。横道を入ってからが分かりにくいんだけど、どうにか到着。10人の作家による「メルヴェイユ展」で、先生の作品は鉛筆画が2枚と伺っていたのだけれど、油絵も1枚あった。ひとめで分かる精密な筆致にしばし見入る。本当に、凄い人に教えて頂いているのよねぇ。

せっかく表参道まで来たので、ほぼ日のショップスペース TOBICHI にも足を伸ばし、三重織りの「やさしいタオル」のモノクロパッチワーク柄で正方形のを購入。駅まで戻る間に、以前この道で清元延寿太夫さんとすれ違ったことを思い出した矢先、オシャレなカフェの窓際の席にご子息の右近さんが。きっとご自宅がご近所なのね。

帰宅したのは16時過ぎ。すぐに仕事を始めたいところだけれど、ウィーン国立歌劇場のオペラ「マクロプロス事件」の視聴期限が迫っている。一度も観たことがないヤナーチェクの作品だから、どうしても観たい。

というわけで仕事は先延ばしにしてしまった。何世代にもわたって争われている遺産相続の話で、最初のうちは当事者の名前がたくさん出てきて分かりにくかったんだけど、謎の女性が出てきて俄然面白くなってきた。以下ネタバレになるけども、この女性は有名なオペラ歌手で、これまでずっとないと思われていた遺書のありかや、すでに故人である関係者の事情に精通しているのみならず、周囲の男性が次々に彼女の虜になってしまう。実はこの女性、国王に仕えていた侍医の娘で、不老不死の薬を作るように命じられた侍医が彼女を実験台とし、その結果、まだ30代にしか見えないのに実は337歳! 今になってその事実を明かしたのは死期が迫っているからで、美しい容姿が一変し、髪は抜け、肌も剥がれ落ち、見る影もない姿で周囲を驚かせる。彼女が託した薬の処方箋は火にくべられ、その炎が燃え盛る中、彼女は長すぎた一生を終える。… なんという展開! そうくるかぁ、と、してやられた感がむしろ爽快。見事な作劇。ブラボー!

主人公の女性エミリアをローラ・エイキン、裁判を争っているグレゴールとプルスをルドヴィート・リュドハとマルクス・マルカルト、弁護士をヴォルフガング・バンクル、その助手をトーマス・エベンシュタイン、助手の娘でエミリアに憧れている少女をマルガリータ・グリツコヴァ、その恋人をカルロス・オスナ。

観て良かった!