出かける前にオペラ鑑賞。昨日のウィーン国立歌劇場に続き、今日はMETの「ドン・ジョヴァンニ」。偶然、同じ作品が続いた。MET版は1978年のヒストリカル映像で、指揮者のリチャード・ボニングは、ランメルモールのルチアに続きドンナ・アンナを演じるジョーン・サザーランドとご夫婦だったそうな。タイトルロールはジェームズ・モリス、ジョン・ブレックノックのオッターヴィオ、ユリア・ヴァラディのエルヴィラ、ガブリエル・バキエのレポレッロ、アラン・モンクのマゼットにユゲット・トゥランジョー。ウィーン版との間に演出上の大きな違いはない。「ラ・ボエーム」のように、もう鉄板の演出なのかな。衣装その他、全体的により古風な印象。
観終えてひと息ついて、さて、出かける時間。まず近くの和菓子屋へ。ここの通称「亀パイ」は絵の教室でも人気のお菓子で、今回ぜひとリクエストされていた。栗蒸し羊羹の不揃いなカットをパックにしたお徳用が美味しそうだったので、それもプラス。一度帰宅し、お借りしたものなのに前回、誤って持ち帰ってしまった10号の額をお返しすべく、その重たい額を手にバスで隣りの駅まで。バスに乗るのも久しぶり。額が大きくて腕を伸ばすと地面に引きずってしまうので、持ち上げながら運ぶと、ずっしりと、より重く感じるような気がする。
もし亀パイがなければ池袋西武の地下で何か、と思っていたのだけれど、その池袋西武は検温しつつ入店制限をしていた。亀パイがあってよかったー。
教室といってもWさんが引き続きお休みなので、生徒は私と I さんの2人だけ。まず猫と柿の木の絵を先生に見て頂き、修正すべき箇所の指摘があればその場で対応するつもりでいたのだけれど、なんと修正の必要はなくそのまま合格。また、今日は持参しなかったハナミズキの絵も写真で見て頂くと、とてもいいのでそのままの感じで進めましょうと。嬉しいわー。
そして今日は、テンペラと油絵具の混合技法で進めているクスノキの絵の続き。まず全体にオイルを薄く広げ、適度に乾いたところで透明な油絵具で彩色。ティータイムの間にまた乾かし、テンペラの白で幹の質感や葉の明るい部分を線で起こしていく。その作業が終わった所で今日は時間切れ。次回また彩色からスタートする予定。
終了後、前回と同じ津多屋の仕出し弁当。でも前回のそぼろ弁当ではなく、竹の子の炊き込みご飯の幕の内弁当にしてみた。
炊き込みご飯だけでなく、ひとつひとつのおかずがどれも美味しい。特に鮭と、味がよく染み込んだゴボウの肉巻き!
I さんが今日も私を車で送り、10号の額を受け取って帰るつもりだったと。きっとそう仰るんじゃないかと思い、運んで行って大正解。申し訳ないもの。額の受け渡しがなくても送っていくと言ってくださるのを丁重にお断りして、電車で帰宅。千代田線も山手線も西武池袋線も、行きも帰りもずっと空いていて余裕で座れたけれど、緊急事態宣言が解除されたらどうなるかしらねぇ。